スーパーサイズミー(俺を巨大にしてくれ!)を観る
またまた書きそびれて早何週間経ってしまいました。気付けば世間はすっかり師走モード一色。街角は電飾で彩られ、BGMもX'mas仕様。TVなんかではX'masすらすっ飛ばし、すでに年末年始の宣伝が流れておりますもの。何だか落ち着かなくなってしまいますね。と書きながら、己はというと、年賀状も年末年始の過ごし方も全然未着手のままですが。さて、先日は「スーパーサイズミー(直訳:俺を巨大にしてくれ!)」なる映画を観てきました。これが何とも面白かった~!ややふざけ気味なタイトルですが、インディペンデンス映画の殿堂?サンダンス映画祭ドキュメント部門では最優秀監督賞を受賞した、なかなか見応えのある作品です。テーマは「人は30日間ファストフードを食べ続けるとどうなる!?」というもの。さすがはファストフード天国(地獄?)アメリカな発想!です。被験者はテーマを思いついた監督自身。カメラは忠実に1日3食、マックメニューをひたすら食べ続ける監督を映し出します。(この実験には幾つかルールがあります。例えば1・マックの全メニューを食べること2・店員から「スーパーサイズ」を勧められたら断らない3・必ず完食 など)最初は「わ~い、3食ともマックだぁ~」なんて、遠足でお菓子を自由に食べれる子供ごとくバーガーにむしゃぶりつく監督でしたが、3日もすれば目がくもり、食後には車の窓から外の駐車場にモドス、モドス。映画で人の吐くブツを観たのは「猟奇的な彼女」以来。初体験ではないとはいえ、かなり衝撃的。さらに日が経つ毎、肉体的にも精神的にも深刻事態へと進んでいく監督。観ている側まで胃酸がこみ上げるほど、リアルこの上ない映像で迫ります。こう書くと「観ていて不快になる映画?」って感じですが、それは最優秀をとるだけあり、笑いもありの緩急織り交ぜた作品に仕上がっているので、ワタシ的には問題なし、と思われます。これまでに観たドキュメンタリー映画では「ボーイング・フォー・コロンバイン」に次いで楽しめた作品でした。PS:ファストフード好きの人は観ない方がいいかも。食事の楽しみが減っちゃいますから。