目覚めの日記
昨夜 親父の夢を見た親父が亡くなって21日目の法要の日久々に家族みんなが親父の遺影の前に集まってた親戚や住職が来るまでの間 親父の思い出話しで盛り上がってた久々に家族みんなの笑顔を見たような気がしたすると、居間のフスマが スゥーと開いたんだただいま って そこに親父が帰ってきた家族みんな キョトンとしちゃってさ一番に親父に向かって行ったのは 孫の遼躓いて転びそうになった遼を 親父が二三歩踏み出して抱え上げた瞬間 家族みんなも親父の方へかけ出してた大丈夫か?遼 って言う久々に聞いた親父の声それに反応した兄貴も妹も母も 親父を囲みながら 笑ってるその姿を一歩離れた景色として見てる自分の感覚からなかなか抜け出せなくて やっぱ夢なんだろうな って僕だけ笑えずにいたそんな僕に親父が今日は巨人 勝って良かったわ阪神は勝ったのか?ってその声を聞いて 僕の目から大粒の涙が流れたそれを見てまた家族が大笑いあんたもこっちおいで って母が手招きしてくれた親父が亡くなってから上手く笑えて無かった母今 親父の隣でいつもどおりの笑顔で いつものトーンで笑ってる兄貴も妹もそうだったふと振り返ると 仏壇も遺影も無く さっきまで居た部屋は綺麗に片付いてた今この瞬間が現実のような気がした家族みんなが居るこの瞬間が夢なら醒めないでくれ って感覚はぬぐい捨てられないままでいたけど 僕もいつしか家族みんなの会話の中に入り込んでたものすごくリアルな雰囲気で時が流れたんだものすごく心地良い時間だった一つ物足りなかったのは感触会話の流れでまた巨人戦の話になったとき 今日の巨人の勝利に!って ハイタッチを求めた僕にニッコリ笑って応えてくれた親父の掌の温もりと少しゴツゴツした感触が僕の右手に伝わって来たなんだ!親父 生きてんじゃん!もう一回ハイタッチを求めた瞬間に目が覚めた右手にはあの感触が残ってた気が付けば枕は涙でビショビショで鼻は詰まってて息出来ないし目は痛いし寝直すには大変だったオイオイ、親父っ!枕カバーの洗濯鼻詰まりでティッシュの山の片付け色々面倒臭い仕事増やしやがって!でもさ親父・・・また逢おうなまたハイタッチしようなまた話しような家族みんなで逢おうな淋しいよ 親父みんな淋しがってるよおふくろなんかさ でももうお父さん居ないから ってのが口癖になっちゃってるよでもさ親父そんな弱気になってるおふくろはさ みんなで支えて行くからさ見守っててくれよ・・・絶対に迎えにきたら駄目だからなそしてさ親父また逢いに来てくれよ夢で良いから・・・おやすみ