高知科学館の構想
昨日(1月14日)は「高知に科学博物館をつくる会」(町田吉彦代表)の役員会が開かれて,私は「こうちフィールドミュージアム協会」の代表として出席しました.高知に科学博物館をつくるための行政への要望書,請願書の案が提示され,多少の変更のあと採択されました. この要望書では,科学教育の必要性を訴え,「学校における科学教育を補完できる生涯教育の機関として」「高知県特有の自然と資源を活かした,高知県ならではの科学館」が不可欠であるとしています.この要望書は文部科学省の「科学技術基本計画」に乗っかる形で提出しようというもので,それに沿った事象に重きが置かれていると理解しています.そういう流れから,館の名称を「高知科学館」とすることも承認されました. 博物館に不可欠の事項である生物標本の保管と整理といった機能は,要望書には書かれていません.なぜ科学館が必要なのか(教育センターや子供科学図書館や,NPOのボランティア的自然体験学習等だけではダメなのか),なぜ高知にそれが必要なのか(高知固有の自然,資源)といった議論が今後されねばならないので,その脈絡で訴えて行かねばなりません. 「高知に科学博物館をつくる会」や「こうちフィールドミュージアム協会」については,このブログの中の「よく行くページ」からもリンクが張られているので,参照してください.高知の自然について多くの人にもっと知って欲しい,自然との付合いをより多くの人に楽しんで欲しい,そして自然史博物館の必要性に気付いて欲しい,そういう願いを込めて私が開設している掲示板「高知のナチュラリスト」にもお立ち寄りください.