子ども科学館
高知市と高知県が合同の図書館を造る.その1フロアが「子ども科学館」となる予定. 牧野植物園が理科教育にほとんど貢献していない現状があり,「子ども科学館」は県立レベルの最初の科学博物館として機能することが期待される.そうなるように,道を誤らないように,意見を述べて行きたいと思う. 県が発行しているパンフには疑問が多い.この館のめざすところが全く見えない.子どもを集めてゲームセンターの真似事をしていれば,それが理科教育だとでも思ているかのようだ. 高知県内の「博物館」の中には,集客だけが自己目的のようになって,客厚めのために結婚式場に場所を提供したりという実例もある.安易に考えないで欲しい.見かけではなく,内容の充実した「子ども科学館」であって欲しい. 「映像の多用」もよく言われているらしい.そもそも博物館が見せるのは映像ではなく実物でなくてはならない.映像ではなく,本物を見せることを重視して欲しい.映像重視は実物の価値を理解しない人たちの発想である.