火星だ
秋の星座というと,みずがめ,うお,おひつじ,... どれも地味ですね.「うお座? ああ,あのあたり.星が何も見えないあたりだよ」などという会話が成り立つほどです. ところが,その「何も見えない」はずの場所に,今は赤い巨大な星が見える.火星,ですね.ずいぶん大きい. 火星はいま,地球に大接近しているのだそうです.最も接近していたのは10月6日.https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/10-topics02.html 深夜12時ころ.ほとんど天頂近く,首が痛くなるほどの角度で見上げたあたりにいます.例年なら地味な秋の星空.しかし今年は賑やかです. 少し夜がふけてから,探してみてください.北東の空にカシオペア(W字型)が見えたら,そこから東へ,南へ,と視線を移して行くと,赤い大きな星が見えるのでないでしょうか. そして深夜3時頃には,火星は西のほうに移動し,頭の真上はオリオンとその周辺のきらびやかな冬の星空.そろそろ気候も冬型が多くなって,空も澄んできます.