Be in "haniwa"styleの件 1/27
"からっ風"は、群馬の女子高生の敵である。 その敵から身を守るため 群馬の女子高生は 埴輪 へと変化を遂げたのである。 by英語教師 初めて知った。 アレが群馬名産ってことも含めて。 埴輪とは良く言ったもんだ。 あのノペっとした、 あるようで無いに等しいアイデンティティーを持った 埴輪の顔。 まったくその通りじゃないか。 埴輪じゃんか、群馬の女子高生。 昨日、 まったくもってイレギュラーなことがあった。 息子の自転車が盗まれたから、譲ってくれないか という電話が入った。 相手は、母の友達さん。 同じ町内で、その家の子とは見知っている。 母は、ちょうど自転車が余っていたのでこれを承諾。 すぐ取りに来るとのこと。 数時間後、 ボサボサ飯を食べていると、家のチャイムが鳴った。 母が出る。 玄関先から、高い声がしてくる。 一方で、チャリ置き場からはガチャガチャシューシュー音がする。 どうやらご夫婦でお越しのようである。 話が弾んでいるようだ。 良く声が聞こえる中、1人飯を喰う。 突然ふすまが開いたかと思うと、母が 来い って。 何やら、オレとタメの子が来てるらしい。 ちなみに、女の子。 え゛っ 玄関まで声が通るから、「ヤダ」とは言えない。 だから こ、怖いっ って言ってみた。 母に睨まれた。 引っ張られて玄関に行ってみると、 上下スエットの、見覚えのない女の子。 誰? っていうか、あの子のはず。 別人じゃん。 母に「何か言いなよ」と言われたけど、言葉が出ない。 え゛? テンパってるオレが面白く哀れらしく、相手は笑ってる。 笑い方は、変わってない気がしないでもないような気がしないでもない。 でもお顔は、何か、女子高生ぽいっていうか、何ていうか。 こんな子だった、けか? しばらくして、言いたいことが浮かんだけど 相手を目の前にして言える言葉じゃなかったので、やめた。 空気もグダグダになってきたから、その場を逃亡。 終了。 顔に粘土を塗って、型にはめた感じだね。 なんて、言えないでしょ。 そこまで、馬鹿じゃない。 要は、 ちゃんと女子高生してる ってことなんだろうが。 可愛くなりたい、っていう欲望に忠実っていうか。 それゆえに、 みんなと同じ になっていく。 可愛く見える っていうのは 世の中の"可愛い"という価値観にはまっているということ そりゃ、個人的な価値観もあるだろうが、 普通は、コアなニーズに対応しようとは思わないだろう。 だから、 ベクトルがその価値観に近づいてくる。 ,so that みんな、似てくる。 埴輪、か。 オレには、その子が 女子高生 というデカイ集合に収束するようになった気がした。 オレの言ってた「怖い」とは、この事だったのかな。 そりゃね、 いつまでたっても中学の時と同じ なんて事はねぇってわかってますよ。 それでも、思っちゃったんだからしょうがない。 大柄でメガネをかけている女子高生に あっ、あなた"遮光器土偶スタイル"ですね? なんて言っちゃダメですよ。 アレは異星人です。失礼です。