奈良、大台ケ原より、秘湯小処温泉へ
奥山に紅葉ふみわけ、鳴く鹿の声聞く時ぞ、秋は悲しき。 (百人一首、猿丸太夫) 霧の大台ケ原 人で、にぎわう東大台(深田百名山、日出ガ岳をめぐるコース)へは行かず、原生林の中を歩く、西大台から、小処温泉へ、10月始めに行ってきました。 10月始めで、まだ、紅葉には早く、出会う人もなく、原生林の中の静かな山旅でした。 大台ケ原の、”一本たたら”とゆうお化けの話。昔から、大台には”一本たたら”とゆう、化け物がいて、人を食い殺す、とゆう言い伝えがあります。以前、大杉谷(滝の連続する谷ですが、現在は通行止)へ下る時泊まった、大台教会のご主人のお話では”一本たたら”は、大イノシシとゆう事になっているが、ほんとは大台に降る豪雨のことで日本一の降水量がある大台では、この豪雨に出会うと、道や踏み跡は流され、道に迷い、体温を奪われて行方不明になってしまうとゆうことでした。 コワーイ!話は、西大台に戻ります。大台教会(キリスト教会ではなく、日本の神様をおまつりしてありました)の横から、原生林の中へ入ります。何回か、谷川を、渡渉して、開拓跡へ開拓跡とは、幕末の探検家で、北海道の命名者、松浦武四郎が晩年大台の開拓に取り組んだ場所ですが、現在では名残もありません。ただ、きれいに澄んだ川が流れ、木は育って高くなっていますが平坦で、のんびりした所でした。開拓を後に、展望台へ、人でにぎわう東大台が見えますが、お天気がもうひとつで、ぼんやりしか見えなかったのが、残念!展望台から、長い尾根歩きへ、あまり展望もない尾根を、2時間あまり歩いて・・途中、熊さんの足跡?に出合ったりして・・林道へ出ました。林道を少し歩いて、今度は杉林の急坂を、嫌になるほど下って、小処温泉の、屋根が見えて、登山終了!昔は、秘湯だったけれど、今は、上北山村が管理、改築されきれいな、温泉で、少しぬるっとした、本物の温泉でした。でも、小処へ行くのが大変で、バスの便もなく、熊野へ南下する国道169号の河合からタクシーしかないので・・。私達は、車2台で行くとゆう裏技を使いました一台は、小処の大台への登山口に車を止め、もう一台で、大台ガ原の駐車場へ・・登山開始。帰りに、小処に止めた車で、再び大台駐車場へとゆう、ややこしい事をしました。暗くなって、誰もいない、大台ドライブウェーは、鹿の天国!ピカピカの二つセットのお眼目が、いっぱ~いでした。 フォトアルバム 大台ケ原から小処温泉 TOPの写真は、昨年10月20日 撮影