最近知人から「どのクレジットカードがお得なの?」という質問を受けました。
これって、、、即答が難しい質問です。
なぜなら、クレジットカードについての「お得」の考え方は大きく3つあるからです。
- 同じサービスを少ない出費で得られる
- 同じ出費でより多くのサービスが得られる
- 出費が増えるが増額分を凌駕するすごいサービスが得られる
です。
(1)同じサービスを少ない出費で得られる
これは一番解り易い「お得」です。
何会費が安い!(或いは無料!)
これは最強の響きですね。
文句なしの「お得」です。
(2)同じ出費でより多くのサービスが得られる
これも解り易い「お得」なのではないでしょうか。
同じ年会費ならば、より多くの特典が得られるカードの方がお得。
(3)出費が増えるが増額分を凌駕するすごいサービスが得られる
これが問題です。
年会費が上がる、特典も増える、で?それってお得なの?
となるわけです。
これらの疑問に答える一番簡単な方法は、
使う特典をざっくり経済価値に換算して年会費で割る
つまり「コスパ」を計算する
という方法でしょう。
この概念で考えると、使う特典がなんだろうが、年会費が0円(無料)なら、お得度は無限大ですね。(笑)
特段のデメリットがないかぎり、年会費無料カードは無条件に「お得」です。
しかし、一般的に、魅力的な特典のついているカードは年会費が高いですね。
そんな場合は、上記の「使う特典をざっくり経済価値に換算して年会費で割る」という方法で「コスパ」を計算する必要があります。
ざっくりとは言っても、使う特典を経済価値に換算するのはちょっと面倒かも。
例えば、
100円で1ポイント的なポイント還元の特典をいくらと換算するのか?
平均的な決済金額が月20万円として、年間240万円
ポイント還元率1%なら24000円の還元
年会費2000円のカードだと、
24000円/2000円=12
となり、年会費1円当たり12円のお得、つまり「お得度12」
になりますね。
海外旅行保険が付帯するとすると、
例年の年間海外旅行保険支払い金額が5000円だとすると、
年会費2000円のカードだと、
5000円/2000円=2.5
となり、年会費1円当たり2.5円のお得、つまり「お得度2.5」
です。
こんな感じで、計算して「お得度」を合算していけば、自分のカードのお得度ははじけます。
恐らく、殆どのカードユーザーの方は、無意識の中でこの計算をしているのではないでしょうか。(^^)
この「お得度」が1ならば、少なくとも年会費分は特典で還付される(元が取れている)ことになります。
ただ、気をつけないと、多くの方はここで欺されているかもしれません。
チェックポイントは、「実際使う特典」で計算すること。
実際に使わない特典は無価値ですからね。
多くの方は、魅力的だけど実際には使わない特典を計算に入れてしまっているかもしれませんよ。
さて、それでです。
何が言いたいのかといいますと、アメプラのようなカードの「お得」をどう考えるのかです。
- 高級なホテルの部屋がアップグレードされます
- 高級なレストランのコース代金を1名分タダにします
- 海外旅行で飛行機の遅延によってかかった費用を補償します
といったような類いの特典は、普段高級なホテルに泊まったり、高級なレストランのコース料理を食べたり、海外に頻繁に行くような人には凄くお得ですが、そうでない人には全くもって無価値。
つまり、
「自分にとって実際に使う特典は何なのか」を明確に意識して、
候補カード絞り込んで、
実際に使う特典でのコスパを計算する
ことが「お得」を考える上で非常に大切
です。
こういった観点で、としのすけの持っているクレジットカードを棚卸しして、それぞれのコスパを計算してみました。(笑)
まず、としのすけの持っているクレジットカードは以下の通りです。
一応、利用頻度順に並べてみました。
- アメリカンエキスプレス・プラチナ・カード(アメプラ)
- スターウッド・プリファード・ゲスト・アメリカンエキスプレス・カード(SPGアメックス)
- 楽天カード・MASTER
- ANA・ANAスーパーフライヤーズ・ゴールドカード・VISA(SFC VISA)
- みずほセゾン・プラチナ・アメリカンエキスプレス・カード
- コスモ・ザ・カード・オーパス・JCB
で、ここまでが日常で実際に使うカードです。
更に、普段は使わないけど保持しているカードがあります。
- Yahoo!カード・VISA
- ANA・To Me CARD・PASMO・JCB(ソラチカカード)
- Tokyo Metro・To Me CARD・UC・MASTER
- 三井住友銀聯カード
です。
なんと計10枚!(^_^;
集計すると
- AMEX:3枚
- VISA:2枚
- MASTER:2枚
- JCB:2枚
- 銀聯:1枚
ですね。
多すぎる?とも思いますが、としのすけ的には順当と考えています。
- 家族カードを含めたコスパ →アメプラ、SFC・VISA
- 魅力的な特典 →アメプラ、SPGアメックス、SFC・VISA、みずほセゾン・プラチナアメックス
- 高いポイント還元率 →アメプラ、SPGアメックス
- 海外でのキャッシング、SFC・VISA、楽天カード・MASTER
- いざと言うときのバックアップ →AMEX・VISA・MASTER・JCB各2枚
- 中国での安心 →銀聯
を考えると、どうしてもこうなりますね。
で、それぞれのカードのざっくりしたコスパ(としのすけが使う特典の経済価値/年会費)ですが、
- アメプラ:5.2
- SPGアメックス:4.6
- みずほセゾン・プラチナ・アメックス:2.4
- 楽天カード:無限大!(^^)
- ANA・SFC・VISA:3.1
- コスモ・ザ・カード・オーパス:無限大!(^^)
- Yahoo!カード・VISA:無限大!(^^)
- ANA・To Me CARD・PASMO・JCB(ソラチカカード):150
- Tokyo Metro・To Me CARD・UC・MASTER:無限大!(^^)
- 三井住友銀聯カード:無限大!(^^)
という結果に。
つまり、としのすけにとってのお得カードは、
【超お得】
- 楽天カード:無限大!(^^)
- コスモ・ザ・カード・オーパス:無限大!(^^)
- Yahoo!カード・VISA:無限大!(^^)
- Tokyo Metro・To Me CARD・UC・MASTER:無限大!(^^)
- 三井住友銀聯カード:無限大!(^^)
- ANA・To Me CARD・PASMO・JCB(ソラチカカード):150
【お得】
- アメプラ:5.2
- SPGアメックス:4.6
- ANA・SFC・VISA:3.1
- みずほセゾン・プラチナ・アメックス:2.4
となり、何とアメプラが日常使いお得度No.1となりました。(^^)
そして、どのカードもお得度は1を遙かに超えていて、完全に「元が取れている」計算に。(^^)
今回意外だったのが、頑張って取得したANA・SFC・VISA。(^_^;
マイラー垂涎のこのカードですが、「特典航空券のとりやすさ」をいくらの経済価値に換算するかで評価が大きく変わると思います。
としのすけは、今のところまだ特典航空券のとりやすさの恩恵をあまり受けていないのでこの評価ですが、今後、マイルで繁忙期のハワイに家族全員ビジネスクラスで行くなんて事が起こってくれば、「お得度」はジャンプアップするはずです。(^^)
以上、クレジットカードの「お得」についてのつまらない考察でした。(^_^;
ご参考まで。