Football is My Life ～栃木SC Go to J～

■JFL後期第11節
10月21日（日） 13：00 栃木G
栃木SC 5 － 0 三菱水島FC
【栃木SC】
横山聡（前半1分）
横山聡（前半29分）
谷池洋平（前半43分）
横山聡（後半43分）
深澤幸次（後半44分）

栃木SCは試合開始から三菱水島FCを圧倒。前半1分、ショートコーナーから久保田が左足で精度の高いクロスを上げ、中央でフリーになり待ち構えていた横山聡が頭で確実にゴール左隅へと流し込んだ。相手が守備陣形を整える前にリスタートするという的確な状況判断が生んだゴールであった。その後も押し気味に試合を進め、右ワイドで今季初先発した高安の素晴らしいトラップによる突破に相手DFが堪らずファール。PKを獲得する。が、そのPKは上野が外してしまう。相手GKと息がピッタリ合ってしまった。ただ、その影響を引きずることなく、前半29分に左サイドを駆け上がった小林が左足でクロス。中央に走りこんだ上野の頭には合わなかったが、猛然とファーに走りこんだ横山聡がゴール右上に滑り込みながらの右足ダイレクトボレー。まさに、J1級の得点シーンであった。前半終了間際の43分にも、久保田の左足による制度の高いCKをファーで相手DFとの競り合いを制した谷池が体勢を崩しながらもヘッドで追加点。前半で勝負を決めた。後半に入ると、前半の高い位置からのプレスの影響で運動量が落ち、相手にペースをつかまれる時間帯もあったが、試合終了間際の88分、前がかりになっていた三菱水島FCのDFラインを巧みなパスで突破した途中出場の深澤が中央で待ち構える横山聡に落ち着いてパス。横山聡はボールをゴールへと蹴り込むだけであった。このゴールにより、横山聡はハットトリック達成。プロになってから初だそうである。そして、89分に止めの一撃が三菱水島FCゴールを襲う。途中出場の山下のパスを受けた深澤が左斜め45度の位置から左足一閃。強烈なシュートがゴール右上に突き刺さった。結局、5得点、無失点で完勝。この日は、豊富な運動量により高い位置から終始プレスをかけ続け、中盤でミスを誘発させ、ボールを奪い、相手にサッカーをさせなかった。本当は優勝争いをしているのではないかと勘違いするぐらい素晴らしい試合運びであった。

■出場選手・評価
GK 1 原裕晃 5.0
DF 27 高野修栄 5.5
DF 4 谷池洋平 6.5
DF 19 山崎透 5.0
DF 14 石川裕之 5.5
MF 37 高安亮介 6.0→25 永井健太 5.0（後半23分）
MF 40 米田兼一郎 5.5
MF 30 久保田勲 6.5
MF 6 小林成光 6.0→35 深澤幸次 7.0（後半33分）
FW 13 横山聡 8.5
FW 39 上野優作 5.5→9 山下芳輝 5.5（後半17分）

原は足元に若干、不安がある。個人的には次の補強ポイントはGKではないかと感じた。山崎も相変わらず、ボールを奪ってからのフィードに難点があった。その点を9日に全北現代から獲得した金に期待する。今季初先発の高安は素晴らしかった。ワイドの選手に突破力があると4－4－2の優位性が発揮される。怪我の片野の代わりに左サイドバックに入った石川も終始安定したプレーを見せていた。

■Man of the Match
FW 13 横山聡

この日はまさに、この男の独壇場だった。残り試合、何度もゴリダンスを見せてくれることを期待する。
　
■フォーメーション
4－4－2（中盤ボックス型）

■入場者数
3,734人

■柱谷監督のコメント（10月22日下野新聞朝刊）
「いいプレッシャーが前半の3点につながった」
「（横山聡は）乗っていたので使った。今日は聡ではないような、素晴らしいプレーだった」

■後期第11節終了時順位表
順位 チーム名 勝点 得失
1 佐川急便SC 70 +46
2 ロッソ熊本 55 +22
3 アローズ北陸 49 +7
4 YKK AP 48 +9
5 FC岐阜 47 +9
6 Honda FC 45 +15
7 ジェフリザーブズ 45 +5
8 流通経済大学 41 +2
9 横河武蔵野FC 41 +2
10 栃木SC 39 +10

順位は変わらず10位。J2昇格圏（4位以内）との勝点差は9となり、1縮まった。が、相変わらず状況は厳しい。

■次節の対戦
10月27日（土） 13：00 浜川
アルテ高崎 － 栃木SC

次節は断トツ最下位のアルテ高崎との北関東ダービー。アルテ高崎は今の栃木SCにとってはもはや敵ではない。確実に勝利して勝点を積み上げよう。

■22日（月）の「～Road to J～SC一枚岩」のゲスト
DF 27 高野修栄

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