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カテゴリ:た行の作家
精神医学研究所に勤める千葉敦子はノーベル賞級の研究者/サイコセラピスト。 だが、彼女にはもうひとつの秘密の顔があった。他人の夢とシンクロして 無意識界に侵入する夢探偵パプリカ。人格の破壊も可能なほど強力な最新型 精神治療テクノロジー「DCミニ」をめぐる争奪戦が刻一刻とテンションを増し、 現実と夢が極限まで交錯したその瞬間、物語世界は驚愕の未体験ゾーンに突入する。 (「BOOK」データベースより) 筒井康隆さんの作品を読むの何年ぶりだろう?10年ぶりくらいかも! 先日、TSUTAYAでこの作品が原作ののアニメーションDVDを見かけたので なんとなく読んでみたくなって図書館で借りてきちゃいました。 この物語には『患者の夢を映像化することができる装置』を始めとした、現実に あったらびっくりな最新鋭のPT(サイコセラピー)機器の数々が登場します。 ノーベル賞候補であるサイコセラピストの千葉敦子は、それらの機器を使って 「パプリカ」という名の別人格として患者の夢に入り込み、分析・治療を施す という極秘任務を行っている。 敦子が勤務している精神医学研究所では副理事長・乾とその一派が、理事長・島を その座から引きずりおろし、敦子ともう一人のノーベル賞候補・時田の受賞を 妨げようと様々な策略をめぐらしている。 乾達は時田が開発した「DCミニ」という装置を奪い、それを利用して次々と邪魔な 人間を分裂症にしたり精神を破壊する。 ところが機能的にまだ不完全であったDCミニは次第に暴走していき、とうとう 夢の中の存在だったはずの猛獣や魔物などが現実の人間を傷つけたり殺戮するなどの 事態を引き起こし、夢と現実の境がない恐ろしい世界となっていく・・・。 なんだかもう、後半はほんとにすごいことになっちゃってます。 どんどん変わっていく展開についていくのがけっこう大変でした。 ちなみに敦子達をサポートしてくれる能勢さん&粉川さんという二人のダンディな おじさま達がなかなか素敵だったりします♪ ストーリー自体は面白かったんだけど、カルト的な要素が強すぎたのがちょっと残念。 そのあたりでけっこう好き・嫌いが分かれる作品かもしれないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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