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2008年10月09日
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カテゴリ:あ行の作家
警視庁特捜班ドットジェイピー.jpg

警察のイメージアップを図るため、日本のお偉方たちは、
安易にも戦隊ヒーローブームにあやかり「警視庁戦隊」
を作り、広報活動をさせることにした。
部隊名は「警視庁特捜班ドットジェイピー」。
ジェイピーはジャパニーズポリスの略。
ドットが付くのは、なんか今風だから。
集められたのは、性格に大きな難があるものの、
格闘、射撃、コンピュータなどの達人にして
美男美女の五人の警官。
しかし、彼らを逆恨みする犯罪者が現れた!
戦え! ドットジェイピー!
世間の眼に負けるな! ドットジェイピー!
浅はかで投げやりな平成ニッポンを照射し笑いのめす怪作、誕生!
                (「BOOK」データベースより)


「へ~。我孫子武丸さんの警察小説かー」と、興味津々で
読んだんですけど、これ、『警察小説』って言っていいのか?

アホすぎです!我孫子さん、やりたい放題です!(爆)

漫画家の喜国雅彦さんのイラストがかなり挿入されているため、
小説というよりギャグ漫画を読んでいるような感じでした。

童顔で巨乳。内気な性格ながら、柔道四段・空手四段・剣道四段・
合気道は師範級の早峰綾巡査(24)コードネーム:バージンホワイト

クレー・ライフル・ピストルなどの競技会で優秀な成績を収めてきた
銃器マニアの三枝博信巡査部長(30) コードネーム:ソルジャーブルー

母親がフランス人で、瞳は明るいブラウン。抜けるような白い肌に
天然の栗毛のカール。天使のような外見とは裏腹にとんでもない
女たらしの窪寺類巡査(21)コードネーム:キューティーイエロー

コンピューターに精通している、ということ以外謎の多い
一ノ瀬瑛次巡査部長(27)コードネーム:デジタルブラック

直感像記憶と呼ばれる特殊能力を持ち、モデル並の外見をしているが
実は『桜田門外子』というペンネームの同人誌の売れっ子作家であり
イケメンを見つけると、ホモ系のエロい妄想に走ってしまうという
隠れ腐女子の沢渡香蓮(26)コードネーム:ビューティーパープル

70年代の伝説的刑事ドラマの全話タイトルを最初から最後まで
2分35秒で言えるという特技を持ち、ブラインドを指で押し下げ
下界を見下ろしてしまうクセがある高崎邦夫警部補(50)通称:ボス

どのキャラクターもぶっ飛んでいて、かなり笑えます。

ちなみに、彼らを逆恨みする、連続レイプ犯の樺島。
こいつも、とんでもなくアホです・・・(^_^;)

警察小説の要素:5%未満、ミステリ小説の要素:0%
バカバカしさ全開のストーリーが展開されていきます。

個人的にはかなりツボにはまる部分があって、所々大笑いでした。
な~んにも考えずに読める作品です。

今回イマイチ活躍してなかったメンバーもいるし、
「まだまだこれから続くよん」って感じの終わり方なので、
たぶんこれ、シリーズ化されるんじゃないかなーと・・・。

それはそれで楽しみなんだけど、我孫子さんといえば、
やっぱり『人形シリーズ』。こっちの続きは出ないのかなぁ。






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最終更新日  2008年10月09日 15時16分42秒
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