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カテゴリ:西澤保彦
突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が 逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。 法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の 隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。 犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか? 人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。 寝不足覚悟の面白さ。(「BOOK」データベースより) アメリカ・カリフォルニア州の農地の下から 偶然に発見された謎の円形の建物。 その建物は、そこに入った複数の人間達の人格を 入れ替えてしまうという、驚異の力を持っていた。 「宇宙人」が作ったとしか考えられないような 人知を超えたメカニズムを持ったその謎の建物を 政府は『セカンドシティ(第二の都市)』と名づけ 極秘に研究を進めていたが、成果が出ることはなく その研究は頓挫してしまう。 そして、『セカンドシティ』を残したまま、その上の敷地に ショッピングモールが建設された。 それから数年後―。 ショッピングモール内のさびれたハンバーガーショップで 食事をしていた主人公・江利夫は、突然の大地震にみまわれ 黒人の店員や様々な国籍の他の客らと共に地下に逃げ込んだ。 江利夫たちは、何も知らずに『セカンドシティ』の建物内に 足を踏み入れてしまい、意識を失ってしまう。 見知らぬ部屋で目を覚ました江利夫は、自分が他人の姿に 変わってしまっていることに気付き愕然とする。 ある場所に隔離された江利夫を含む6人の男女達は 『セカンドシティ』の研究に携わっていた博士らから それぞれの人格が入れ替わってしまったこと、そして、 その人格交替は、6人の間で玉突き式にズレていきながら 永遠に繰り返されるということを聞かされる。 次々と何の前触れもなく突然起こる人格交替。 人格と身体がかみ合わない状態で、お互いを信頼できず 6人の間には小競り合いが起き、険悪なムードに。 そしてついに、連続殺人事件が発生してしまう・・・。 西澤さんの十八番のSFミステリ。 いや~、ほんと奇想天外です(笑) 主人公は日本人だけど、後はほとんど外国人。 差別意識が強くて下品で感じ悪いアメリカ人のおやじとか、 高慢ちきで鼻持ちならないイギリス人の若い女とか ちょっと性格に問題ありなキャラクターもいて。 そんな面子の中で、人格がどんどん替わっていく。 読んでいるうちに、なんだか訳がわからなくなってきて 頭の中がぐちゃぐちゃになって整理するのに一苦労。 伏線がしいてあったって、気付く余裕なんかありゃしない(^_^;) 私のショボい脳みそでは、ついていくのが大変ではありましたが 奇抜な設定がすごく面白くて、かなり楽しめました。 この作品、脳トレに最適かもしれません(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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