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火曜日の授業では2人新しい生徒がいたので、先生が何を特に勉強したいのかを尋ねた。
イタリア人のサリナは私の中のイタリア人のステレオタイプよろしく、原色系の個性的なファッション。 そしてくるくると変わる豊かな表情がかわいらしいお喋りな女の子だ。 「I国にもう1年住んでて、コミュニケーションには問題ないわ。 I国人がが言ってることは完璧に分かるし、私が言いたいこともほぼ100%伝わる。 でも、文法には自信がないし、読み書きにもあんまりできないから学校に来ることに決めたの。」 "You know"を随所にはさみながら話す彼女の英語はなるほど、流暢そのもの。 もう1人の新入生ポーランド人のラファエルも彼女と同じで文法、読み書きが学びたいのだと言う。 ・・・あぁ、嫌になってしまう。 私の今回のI国滞在は3ヶ月半を越え、前回の滞在と合わせれば通産1年3ヶ月以上。 それでも私は彼女の半分も流暢じゃない気がするし、彼女みたいになれる日がが来るとも思えないんだよねぇ。。 最近は英語を喋ること自体にすっかり疲れてしまって、会社でも最低限喋るだけ。 分かってくれない人は本当に悲しくなってしまう程、私の英語を分かってくれない。 "What?" と顔を歪めて聞き返されると、こちらは萎縮してしまう。 彼らはネイティブで、英語は完璧なはずだから、分かってもらえない原因はこちらにあるんだ、 きっと、私の発音が悪いんだって。 授業の後に先生に尋ねた。 「発音を矯正する授業はしてくれないのですか?」って。 「特に発音に特化したものはする気はないわ。どうして?」と尋ね返された。 「だって、私の発音は悪すぎて、なかなか分かってくれない人もいるんです。」 先生は目を丸くして、 「そんなこと、ないわよ。あなたの発音に問題はないわ。 そりゃあ、日本人アクセントはあるけど、理解するのに問題はないわ!」 そこにいたポーランド人のミホも「問題ないよ」と言ってくれて、一緒に階段を下りながらI国人に"What?"と聞き返されることの居心地の悪さついて語ったのだった。 次の日。 昼休みにレセプションのHさんと食堂で話した。 「昨日、英語学校の新タームが始まったのよ。」と言うと、 「あら、まだ語学学校に行っているの! どうしてあなたが行く必要があるのか分からない。 だってあなたは英語をちゃんと喋っているじゃないの。」 「うぅん。私の英語、分かってくれる人は分かってくれるけど、分かってくれない人は全く分かってくれないよ。」 「それはね、その人たちに聞く気がないから! ちゃんと聞けばあなたの英語は完璧に理解できるわ。 あなたはこの街の大半の人たちよりもよっぽどまともな英語を喋っているんだから。」 かなり大げさに言ってくれているのは十二分に分かっているけど、嬉しい。 「でもね、一緒に来た課長とかOさんとかは英語上達しているなって思うんだけど、自分は2人に比べたら全然だなって焦ってしまう。」 「そりゃあ、あなたは来た時からちゃんと英語を喋ってたじゃないの! コミュニケーションが完璧に取れていたじゃない。 初めから問題ないんだから、目に見えた上達がないだけよ。」 すごく嬉しかった。 彼女は私の言うことをちゃんと理解してくれる。 自分の言うことを理解してくれる人がいるというのは精神衛生上良いものだ。 私の英語をこれだけ分かってくれる人と本当に1つのセンテンス、単語を喋るたびに”What?"と聞き返す人がいるのは不思議。 よく分かってくれる人には外国人と交流のある人が多いけど、件のHさんなんかはそういう訳でもなく、皆が皆そういう訳ではないし。 やっぱり聞こうとしてくれる姿勢が関係あるのかなぁと思ってみたりする。 誰かが分かってくれなくて自分ばかりを責めて鬱になるよりは、 半分くらいは「分かろうとしないあんたが悪い!」というスタンスでいてもいいのかなぁと思った。 その方が精神的に楽だし、ビクビクしながら英語を喋るよりかは余程いいかもしれないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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