カテゴリ:ピアノ、そして音楽について
ピアノ講師をしている知人が怒り猛っていた。
「どないしたん?」と聞くと、生徒が音高に行きたいと言い出したらしい。 しかも、入試の課題曲持ってきて「教えてくれ」とまで言ったそうな。 ちなみにこの生徒の実力は、4歳からヤマハ音楽教室に通っていたが、まったくといって良いほど練習にはまじめ・熱心とはい言いがたく、やっとこさブルグミュラーの25番を弾いているのだ。 通常、音高のピアノ専攻の受験課題は、ベートーヴェンかモーツァルトかハイドンのソナタなどに、ハノンの音階やら分散和音やらが加えられる。 つまり、中学3年にもなってソナタ弾いたことがないような子には音高ピアノ専攻の受験なんて不可能なわけだ、ひらたく言うと。 知人を怒り猛らせた生徒は、「私勉強するのキライだから音高行きたいんだけど」というとんでもない発言も知人に対して発したそうだ。 知人はきっぱりその生徒の希望を断わった。「音高行けるような実力もってないのに、何安易に考えてるの!!!」と。 そうしたら、その子の親から苦情が来たんだそうだ。 「子供がその道進みたいと言ってるのに!大体、進路を決めるトシになるまでに、必要な実力つけておくのが、教師の仕事だろう!!」と。 しかし、家庭での練習がどれだけ大切かを長年伝えつづけていたにもかかわらず、子供が家でピアノの練習をしなくてもまったく叱りもせず、ホッタラカシにしていたのは他でもない、その子の母親である。苦情言ってきたご本人である。 結局、その子は知人の教室やめたらしい。 勉強が嫌いだから、音楽の道に・・・なんて安易な考え、もたないでほしいねえ、まったく・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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