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父ちゃんの開拓物語

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2011年04月の記事

全10件 (10件中 1-10件目)

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整える。

4月に入ってから、ゆったりと日が過ぎている。職場の雰囲気もある。田んぼもこの時期はかなりの部分長男が請け負ってくれている。家での時間の流れも緩やかだ。次男が寮に入り同居家族が3人になったせいだろうか？、時間ができて良いようだが、2ヵ月後の仕事の目処が立たない不安もある。その上、今頃になって好条件のオファーが立て続けに舞い込み、仕方がないと頭では分かってはいても心乱れるばかりだ。不安の中でヒマになってもろくなことはない。できることは、「整える」かなと思った。この6年の忙しさでできたいろんなゆがみを、この機会に整えるのだ。人との関係であったり、文字通り建物のゆがみであったり。僕自身の身体や心のゆがみであったり。少しずつ整えていこうと思う。

2011.04.30

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弓道部

一応、顧問ということになっている。指導は外部の講師の先生がこられているし、僕は3人いるうちの一人のしかも代理なので、まったくお呼びではないのだが、せっかくなので参加してみた。勿論経験は全く無い。新入部員として扱ってくれとお願いしたら、生徒たちも快く引き受けてくれた。今日は「射法八節」というのを習った。型のようなものだが、まずはその8個の名前を暗記することから始まった。これが暗記できないと次には進めないと言われたので必死に覚えた。最近ますます物覚えの悪くなっている僕には至難の業だ。正確に言うと、覚えられないのではなくて、忘れるのが早いのだ。生徒たちも、最初は「無茶苦茶覚えが早い！」と吃驚していたが、「忘れるのも早い！」と呆れていた。（笑）結局お情けもあって、動作まで教えてもらった。明日、合格できれば、ゴム弓といって、棒に輪ゴムの大きいのをつけたものを弓に見立てて引く練習をする。その後やっと本物の弓を触る。矢を番えるのは当分先だ。まあ、なんにしても、楽しみが増えた。

2011.04.25

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今日一日を

寝る前に少し振り返って、明日一日をどう過ごすか考える。これだけでも随分違うだろうなあ。この時は後悔もアリだ。だって、次の日に、すぐいかせばいいわけだから。後悔しないなんてことは僕にはできそうにないから、この時間だけはOKという時間を持つほうが現実的でもある。OKどころか、なるべくたくさんの後悔をしたほうが明日につながるわけだ。寝る前が至福のひとときになりそうだ（笑）

2011.04.24

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迷うこと

新しい環境にもそれなりに慣れてきた。しかし、早ければ6月末までのお付き合いなので、複雑な気分だ。いつもの4分の１の期間なのだから、4倍の濃さで過ごしていかないといけないなあと思うのですが。ところで、僕は、社会科準備室という、応接セットや流しも備えた立派な部屋が与えれれていて、そこをもう一人の気の置けない先生と二人で使わせていただいている。特に短期の臨時ということもあるのだろうが、雑事も特に無く、1日平均3時間の授業時間以外は、基本的にそこで教材研究をしている。小学校では、一人になれる時間も場所も基本的には無いので、（トイレに入っていても油断できません（笑）なんだか、申し訳ないような気さえします。さて、その準備室には、いろいろな本が転がっていて、気分転換に時々読んでるのですが、ちょっと救われた言葉がありました。それは、「あなたの選択に間違いはありえない。」という言葉。選択を迫られて迷った時というのは、迷えば迷うほど、それこそそのときの能力の限界まで細かい足し算引き算をして結論を出している。だから、そのときの選択はあなたにとってベストのものでしかありえない。大体、そうでなかったときのことはそれはそれで不測の事態は起こりうるわけだから、検証のしようがない。だから、選択したことに対しての後悔そのものに意味が無いということになる。3月にはかなりシビアな選択を迫られたり、まあ、日々選択の連続なのだけど、最近、特に迷うことが増えたような気がしていたので、ちょっと気が楽になった。年とって、選択の幅も広がったし、細かい足し算や引き算ができるようになったということなんでしょうね。迷うのが常態だと割り切るもよし、無駄な時間だと思えば、迷わずにすむルールを作るもよし。僕に向いてるのは、「とりあえずやってみる。」かなと思う。迷う時間があれば、結果がどうであろうが「取り組む」回数と時間を増やしたほうが楽しいような気がする。1度出した決断を翻したり、なかったことにしようとしたことも何度もあるけど、これが1番無駄だったような気がする。計算ミスに気が付いたような気がしても、一度出した結論なら、まず、取り組むことだ。自分の選択を信じきる力を育てていきたいと思う。それが今の僕に一番必要な力なんだと思う。

2011.04.24

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津山　フルマラソン

無事完走！　タイム4時間37分43秒。予定より1時間近く上回った（笑）3月のゴタゴタで練習できなかったことと、かなりの高低差の難コースということで、初リタイヤもチラチラしていた。本当にリタイヤしてしまうと、僕の性格上、後々尾をひきそうだから、完走できたことがなにより嬉しい。それにしても、実にあたたかく、気持ちの良い大会だった。山の中を走るコースだったが、桜に川、最高の景色だった。厳しいといわれたコースも、前半が上り、折り返して後半が下りだから、僕には向いている。帰りは下りだと思うと安心して前半走ることができるのだ。そしてなにより、沿道の応援も暖かく、何人の子供たちとハイタッチをしたかわからない。エイドステーションにもいろいろな手作りのものが揃えてあった。バナナやレモンはもとより、食べやすいよう一口大に握ってあるおむすびや、豆腐に豆乳。なんと、鉄板でお好み焼きまでふるまわれた。実はこの日、家族の都合が悪く、一人での参加だった。だけど、ぜんぜん寂しい思いもせずにすんだ。毎年、参加したいなと思った大会でした。

2011.04.18

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物思い

3月いろいろあったおかげで実にいろいろなことを考えた。おまけに、今いる高校は、かなりゆったりしているので、考える時間はたくさんある。（笑）考えたからといって何がどうなるわけでもないのだが、趣味みたいなものだから仕方ない。今のところ整理するとこんな感じだ。結局、昨日よりマシな自分になるために今日生きている。そのために何かができていると感じられる時が幸せなんだ。安定を求める気持ちも勿論あるのだが、その底で本当に求めているのは変化なんだと思う。僕が求めてやまない「安穏な日々」は、実はかなり「危険な日々」なのだ。逆に、想定外のこと、大抵は艱難辛苦としてあらわれるけど、それは絶好のジャンピングボード。「昨日までの自分」では乗り切れない「今日の状況」は歓迎すべきなんだ。などなど。。。明日は津山でフルマラソン。絶望的な練習不足。コースもきついらしい。完走だけを考える。制限時間いっぱいかけて、5時間半の瞑想タイムだ。

2011.04.16

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ふんばりどころ

３月からのごたごたで、まったく走れていない。したがって、ピアノも弾けていない。これが僕のダメなところだ。しんどいときこそ、こういう自分のスタイルは守らなきゃいけないのに。１７日には、フルマラソンにもエントリーしている。今のままでは完走は絶望的だ。今から立て直しだ。とりあえず、禁酒。明日から朝ジョグ再開。５時起床だ。つまらないことではあるけれど、せめて自分でコントロールできるところだけは、きちんとコントロールしていきたい。それが、不安定な状況を乗り切る最善の、そして唯一の方法だと思う。今が踏ん張りどころだ。

2011.04.04

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やれやれ

今日から、女房と末娘、僕の3人の生活だ。マシンガンのようにしゃべってくれる末娘だが、やはり寂しい。まあ、一番寂しく思っているのは次男と小さい頃からずっとペアの仲良しだったこの末娘だろうけど。この3人での生活もあと1年。その後は夫婦２人だ。やっぱり一日一日大切に過ごすしかないですね。

2011.04.04

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次男入学式

本日、呉高専の入学式。進学はもとより、大手企業への就職率100パーセント。国立でもあるし、自由な雰囲気も高校というより大学に近い。まさに、前途洋洋。うちの次男もそうだが、まさに、難関を突破したものの喜びに満ち溢れているのが伝わってくるような式だった。エンジニアを目指すものにとっては最高の進路だと思う。僕も30年ほど間、この式に参加した。しかし、僕は他に行きたいところがあったので、失望感に胸が苦しくなるような式だったと記憶している。今思えば実に罰当たりなことで、本当に馬鹿だったんだと思う。結局1年で中退して普通高校に入りなおしたのだが、あのまま残っていれば今頃エリート人生だよななんて思ってしまった。当時の僕に今会えれば、懇々と諭すだろうと思う。でもそれは単純な選択の問題ではなく、僕の職業観とか、お金に対する感覚とか、そういうものの総合的な結果だったのだろうと思う。やはり間違いなく馬鹿だったのだ。それは認めたうえで、でも、もし残っていれば、女房と出会うことも無く、したがって今の子供たちもいないわけで、そう考えてみれば、すべての選択は必然だったのだと。。僕が歩めたかもしれない道を息子が歩んでくれる。これもなかなか無いことだと思うのだ。

2011.04.03

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そのときそのとき

先日、知り合いの紹介で、Iさんという若夫婦を訪ねた。数年前に脱サラして、廃屋を修理しながら住み、自給的な農業をしている。20年近く前の自分の姿と重なり、涙が出そうになった。年齢も当時の僕と同じくらい、体型も良く似ている（笑）傾いた家も、リサイクルショップのように乱雑にいろいろなものが家の内外に散らかっているようすも、客が来てもあれこれ作業している様子も、そっくりだ。僕も29歳のとき、県北の廃屋を借り、穴の開いた壁や床を修理しながら生活を始めた。農業というより自給自足の生活だ。僕たちの生活をそっと見に来た僕の母が、その廃屋のあまりの惨めさに涙を流しながら帰ったと、後から聞いた。その気持ちが今の僕にはよくわかる。僕も彼らをみて、本当に心配になった。大手のメーカーに勤め、年収700万円くらいありましたが、今、100万円くらいですものね。と、ケロッとIさんがいう。その100万円を、家族が食べていける数百万円にすることがどんなに大変か、僕は身にしみて知っている。だから、心配になったのだ。だけど、当時の僕もそうだけど、将来が全く怖くなかった。安定した収入にもたいした魅力を感じなかった。なんとかなると自然に思っていたような気がする。だから、手作業で米を作ったり、ヤギを飼ったり、味噌や納豆、どぶろく作り。およそ、農業というより、道楽といったほうが良いようなことを平気でやっていたのだ。でも、みんなで手植えしたことや、蹴られながらもヤギの乳を搾ったこと。すべては僕にとっては宝物のような記憶だ。それに、当時の僕は、それらを自分たちが必要な分より少しずつ多めに作り、それを売れば現金収入になると本気で考えていた。経済的に、にっちもさっちもいかなくなって心底恐ろしくなったのは、10年後の40歳の頃。おそらく、客観的に見れば、目に見えてる結果だったと思う。勿論、基本的には僕と同じような考え方で、ちゃんと経営できている人もいる。しかし、それには相当の力と覚悟が要る。まあ、我ながら馬鹿だと思うけど、でも、その馬鹿がなければ、今のこの僕たち家族はいないわけだ。だから、後悔は全くしていない。だけど、今考えればどう考えても無謀だと思えることを始めた当時、どんな気持ちだったのかをIさんをみて、ありありと思い出すことができたのだ。客観的な評価はどうであれ、そのときそのときで、一番良いと思ったことを必死でやってきただけなんだと思う。そう、あのときの僕は本当に何も怖くなかったのだ。もう一つ。自分で選んでやってきたような気になっているのだけど、本当にそうなのかと最近思う。いくら希望していても、いろんな出会いやらなんやら、とてもたくさんの偶然が重ならないとできないことはたくさんある。なんというか、今自分が置かれている状況は、自分が選んだというより、神様から与えられたものであるという気がするのだ。僕らにできるのは状況を選ぶことではなくて、そのとき、そのとき与えられた状況に感謝して、精一杯できることをすることなのだと思うようになった。なんだか、Iさんの姿を見て、胸が一杯になって、そんなことまで考えたのでした。その気持ちが今の僕にはよくわかる。まして、当時の僕らには、もうよちよち歩きの長男がいた。

2011.04.01

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