簡単なこと
還暦迎えて、やっと簡単なことに気づけたような気がする。加島祥三さんのいう、「本来の自分」と「第2の自分」本来の自分は、宇宙とつながっていて無条件の愛で時分を幸せに導いてくれる。第二の自分がは、社会的な自分、自我というやつで、過去の経験や、未来の予測から、合理的に意思決定しようとする。損得勘定で動く自分だ。普段はこの第2の自分が自分を動かしている。けど、たまに直感的にとか、勢いで、とか、なんとなく、とか行動してしまうこともあって、それが、多分、本来の自分からのサインなんだと思う。それから、過去の後悔とか、将来の不安とかが、過度に働いて、間違った行動をしようとしたときも、本来の自分はサインを出してくれた。必然的に、本来の自分からのサインは、その時の自分としての合理的判断に反することが多い。だから、本来の自分からのサインに応じることは、かなり勇気がいることでもある。だから、根性なしの僕は、これまで何度も大事な場面で本来の自分からのサインを裏切ってきた。家族全員のPCR検査で始まった今年は、この本来の自分に徹底して従おうときめた。この時も本当は検査を拒否しようかとも思ったのだが、(濃厚接触者の濃厚接触者という立場だったし、当時は、もし万が一陽性でも出れば職も失いかねない雰囲気だった。)が、娘の迅速すぎる判断と行動力で、抗うこともできず検査を受けざるを得ない状況に追い込まれた(笑)結果、全員陰性で、事なきを得た。後味も良かった。これまでの僕は、前言撤回が多かった。本来の自分に従い、即断する癖に、後から損得勘定の自分が出てきて、恐怖心を煽る。それに負けて前言撤回となるのだ。その仕組みが分かったから、今年は一度決めたことはそれで行くように心がけている。損を承知で、失敗を承知での心意気だ。で、結果は、「思いがけず」良かったとなっている。予想とは全然ちがう結果が待っているのだ。いい方を変えれば、僕の損得勘定の精度はかなり悪いともいえる(笑)僕の判断なんてその程度の物なのだ。随分簡単なことにやっと気づけたような気がする。なんとなくとか、勢いでとか、まあ、よく考えた末にでもいいのだけれどそんなふうに一度決めたことは、怖くなってもやってしまえばいいのだ。こんなに簡単なことだったんだ。