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以前日本で読んだ本の中に、「海軍主計大尉・小泉信吉」と言うのがありました。 著者は、お父様の小泉信三さんです。 父上様、今度生まれて来たら、私は再び、あなたの息子になりたい。。 母上様、今度生まれて来たら、私はきっとあなたの息子になって、 あなたに抱擁され、暖かい胸をまさぐりたい。。。 多分、、こんな風に書かれていたと思います。 敗戦の色が濃くなる中、激戦地に赴く、二十歳を僅かばかり過ぎた健全な若者が ご両親に書き残した遺言状の一節。 このことを会社でお話ししましたら、社長が、、「僕もこんなものを...」、と 一枚の紙切れを見せて下さいました。 そこには、こんなメモが。。。 ああ 我何の面目かありて 見(まみ)えむ大君 将又(はたまた)逝きし戦友の 父兄に告げむ言葉なし いざまてしばし若人(わこうど)ら 死出の名残りの一戦を 華々しくも戦ひて やがて後追ふ我なるぞ (山本五十六) 国益と個人の幸せ。 敗戦記念日と呼ぶ国と、開放記念日と呼ぶ国。 「アンネの日記」に読み継がれる、重い歴史を背負った勝国・オランダ。 国民が共通の歴史認識を持つ、アイデンティティーの重要さ。 言葉数少なに語り合う午後、やがて一本の電話がありました。 本来なら、私の席に座って仕事をしているべき、 オランダ人の女性社員からでした。 三月上旬、乳癌の手術をし、これから抗癌剤を使った治療に入るところ。。 ところが術後の痕が完治せず、、次の治療どころではなくなった...と。 三年前の再発なのです。 経過は良好、家に一人でいても悩ましいだけだから・・・。 そんな彼女の意向で週二日、、数時間ほど、一緒に仕事していました。 まさか、、、。 あんなに明るくて頑張りやさんの彼女が。 どうぞ、すべてが上手く行きますように。。。 それからしばらくの間、涙が止まりませんでした。。 必死で花粉症のふりをしながら・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月10日 08時24分17秒
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