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フランスは一般にカトリックの国ですが、
様々な信仰を持った人(というよりも、そういう国や家庭の出身者) で成り立っています。 私の職場にも、ドイツ人、フランス人、アルジェリア人、ロシア人、ポ-ランド人、 ユダヤ教徒(国籍はフランス)、、、 ポ-ランド人の同僚は、前教皇の逝去について、特別に感情が生じたようでした。 戦前ポーランドは、ヨーロッパでも最大規模のユダヤ人人口を抱える国であり、第二次世界大戦において、ドイツ軍の厳しい占領行政の後、ソビエト連邦の占領下に。 ベルリンの壁崩壊・ソ連の解体に到るまで、時代の波に翻弄された悲運の国なのです。 その祖国ポーランドの民主化運動に大きく影響したのが、 前教皇ヨハネ・パウロ(ジャン・ポール)2世でした。 ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AD2%E4%B8%96_%28%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E6%95%99%E7%9A%87%29 同僚がカトリック信者であるかどうかは聞きませんでしたが、 「彼は多くのことを成し遂げたし、ポーランド人の、 特に私たちの年代にとっては心のよりどころでもあった。 残念に思う、、、」とのことでした。 ユダヤ人の同僚は「十分生きたから、いいんじゃない?」とドライでした、、、 が、次の教皇が決まった途端、 「年だからまたすぐ死ぬんじゃない? その度にいくら金かかると思ってんの?」 実は、アウシュビッツ開放記念60周年の祭典が行われる、 その直前にドイツ人教皇が選出された事が気に食わない。 ドイツ人の同僚は、近年におけるドイツ人のカトリック離れを指摘。 ネオナチなどの問題も考慮してのドイツ人教皇選出では?という考え。 ロシア人の同僚は、前教皇がどこに埋葬されるかに興味が。 ヴァチカンに葬られるか、故国ポーランドに葬られるかを聞きわまり、 コーヒー1杯(ウォッカではない)をめぐる「賭け」に職場中を巻き込む、、、 アルジェリア人(イスラム教徒)の一言。 「あの笑顔が気に食わない」(爆) フランス人(カトリック)は、ベネディクト16世が保守派である事が気になる様子。 私は、それらをヘラヘラと笑いながら聞いているだけ、、、 けれど、こうして思い返してみると、前教皇逝去から新教皇の選出まで、 各国の人々の宗教や政治に関する考え方が垣間見られる、 良い機会でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 16, 2005 02:26:33 AM
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