大雪 第二章
先週に続いて今週も大雪。 というより今週の方が先週よりも凄いことになってしまった。 まず、降り始めが金曜日だったため、会社から帰宅する時にはまってしまった。 父は中央線を利用しているが、これが雪にメチャクチャ弱い。 案の定、帰宅前にネットで状況を確認すると運行見合わせだった。 しばらくすると運行再開となったので、やおら駅に向かって歩き出したが、その時は既に歩道にも雪が着き始めており、ツルツルすべりながらおっかなびっくりで何とか駅に到着。 改札を入ると、階段前が大渋滞。 電車が動き出したが、間引き運転のため人が乗り切らなくて溢れ返っていた。 それでもなんとかホームにたどり着いたが、電車が来ない。 しばらく待って、ようやく着いた電車もあふれかえる人で満員。 何台か目の電車に何とか乗れたが、それからが大変。 電車の中は、手も動かせないぐらいギュウギュウ積め。 駅に到着する度に、降りようとする人が必死な形相で「降りまーす」と叫びながら突き進んでくる。 それでも、降りる人数は2,3名なのに、途中駅から乗ろうとする人は数知れず、息ができないぐらい詰め込んでくる。 電車もトロトロ運転で、通常は40分もかからないのに、この日は倍以上掛かって自宅のある駅に到着した。 そこからがまた大変。 駅から出ると、歩道は勿論、道路も真っ白で、まるで白銀の世界だ。 革靴がダメになるかもと思いつつも、仕方がないのでヨチヨチ歩きで家に向かって歩き出した。 大きな通りは人通りも多いので、誰かの歩いた足跡を踏んで行けるが、一本裏道に入ると既に足首まで埋まるほどの雪になっており、進むに進めない。 雪はバンバン降る続いているし、足はジンジン冷たいし、本当に参ってしまった。 次の朝、アロを連れて散歩に行こうと玄関を出た瞬間にビックリ。 なんじゃこりゃ。 前回の40センチどころではなく、ひざ下まで埋まるぐらいの雪で道路が覆い尽くされていた。 さすがのアロも喜ぶどころか、散歩をギブアップするように前に進もうとしない。 長靴を履いていてもそれより深い雪で前に進もうとしても足が抜けない。 なんとか100メートルほど歩いて近所の公園にたどり着いたところで諦めた。 とにかく此処でトイレだけは済ませてくれと、アロをフリーにして見た。 しばらくは父の側でうろついていたが、徐々に行動範囲を広めて雪の中をジャンプしながら歩き出した。 その後で突然、フセの姿勢をとったと思ったら転がりだした。 何やってんだコイツ? と思って見ていると、どうやらウレシイらしくシッポブンブンで背中をこすり付けていた。 まだ日の出前で真っ暗の中を降りしきる雪のため、写真を撮ってもピンボケで、ろくに写っていなかったけれど、雪の多さだけは雰囲気がでてるかも 昔、水溜りでドロパックをしていた時と同じパターンだ。 雪でよかったけどね。 しかし、その後の雪かきが大変だった。 家の前の道路は、搔いた雪で山が出来てしまい、2,3日は車が通れそうもない。 その上、腰は痛いし手首まで捻ってしまって力が入らない。 やはり歳を感じてしまう。 また水曜日は雪が降るかもしれないらしい。 もう堪忍して欲しい。 本当に雪国の方々の苦労が身にしみる。 今週は長散歩は無理そうだな。 まあ近所一周で我慢してくれよな、アロ。