カテゴリ:雑草
意外にも民家近くの里山で発見、クガイソウ このクガイソウは、ゴマノハグサ科の植物で、本州の高原に見られる植物であると図鑑には載っている。 北海道にも近種で、草丈が2m近くにもなるエゾクガイソウというのもあるらしい。 九蓋草と漢字では書き、茎が直立し、同じ部分から6枚ほどの楕円形状の葉を出し、その葉が出る部分が何段にもなることから名づけられているらしい。 山野草初心者の私は、クガイソウを野草園では見ているものの、野生の状態では見ていなかった。 私が住んでいる平地や里山には咲いていないだろうと思っていた。 6月の末に、県民の森に遊びに行く途中、集落からほんの100mも離れていない道路脇の草むらの中に、黄色い花を見つけた。 いつものクセで、後続車がないことを確認してハザード点灯させて、車を駐車してその黄色い花のところへ、デジカメを持って歩いていった。 それが左図のマルバダケブキの花であった。 下の方にはフキを思わせるような丸い大きな葉があり、茎がニョキッと伸びて、先の方に決して綺麗とは言えないが花を咲かせる。 数枚をシャッターにおさめて車に戻ろうとしたところ、右図のまだ花が咲く前のクガイソウを発見したのだ。 マルバダケブキからほんの2~3m隣に、これもニョキッと直立していたが、紫色の花弁が出ていないので、他の草と同化して危うく見逃すところであった。 「へ~~ こんなところにクガイソウが生えているのか・・・」と思い、被写体としてはまだまだ時期が早かったが、とりあえず撮って置くか・・・と、パシャリと撮影してきた。 今日、時間があったので、「あのクガイソウ、そろそろ見ごろになっているかな・・・ちょっと行ってみよう。」と思い、事務所から車を走らせた。 事務所からは15分も掛からない場所である。 ところが民家が途切れた辺りから、道路両脇が除草されていた。 道路維持の役目、そこは県道だから県庁の何課の仕事? 役所の仕事のことはよくわからないが、そこから依頼された会社で草刈りをしたのだろう。 あったはずの場所にクガイソウが見つからない。 マルバダケブキは1輪だけ、咲いた後のが残っていた。 確かに興味のない人に取っては、クガイソウもマルバダケブキも雑草であるし、その山道を通る車にとっては道路脇の雑草が車道にまで倒れ掛かり邪魔になるのだろうが、私はそれを楽しみに登ってきたのに・・・・ そのすぐ先に、この看板を発見! 山野草という範疇は決まっていない。 言うなれば、野山に生えている草は全部が山野草である。 その看板は、貴重な植物を採ってはいけないということなんだろうが、それとて貴重かそうでないかは、個人個人で違ってくるはずである。 私にとっては、クガイソウは山野草に含まれていた。 一般人は採取していけないのに、公務員もしくは役所から委託された者は刈り取っていいのか? なんて、卑屈な思いを感じてしまった。 多少、貴重な植物と思っていたクガイソウ。 ところが、そこからしばらく山道を登って行ったら結構咲いていた。 ガハハハハハ 単にこれまで私が見逃していたか、咲いている時期にそういうところを通らなかっただけなのか。 これまで興味がなかったが、目には入っていたのだろうが、記憶してないのか・・・ 結構、皆さんの身近なところにも、「あれ? こんな花が・・・」ってのがあるはずですよ。 探してみましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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