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Jul 27, 2005
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カテゴリ:生活

近づいて見るとこんなにも綺麗!ヨウシュヤマゴボウ



ネットの友達には、もうお子さんが成人している方や、高校生・大学生になっている方も多い。
その中の1人の娘さんが就職試験を受けるのだが、そこは原稿用紙5枚の小論文と言うことであった。
その小論文を書いてくれ!と、うちうちにお願いされているのだが、他人が書いては何の意味もないだろう・・・・・

そんでも、文章を書くには嫌いな方じゃないんで、こんなのはどうだ? と言うのを書いて見たい。
心当たりある(『私のことを言っているのだな』と思っている)方は、以下の文が使えそうなら、コピって娘さんに見せてください。


 私は子供の頃は近所の理容店で髪を切ってもらっていました。 家族の中、女性は5人。 ちょっと自宅からは離れた美容院で髪を結って来るのは母だけでした。
 私は母に付いてその美容院に行くのが好きでした。 小さな私に飴玉を2~3個呉れるのもその理由だったのですが。

 親戚の結婚式に呼ばれ、自宅で綺麗な洋服に着替えた母と、いつものようにその美容院に付いて行ったのです。 私の手を引いて街中に歩いているのは、服装は普段と違うものの、いつもの母の顔をしていました。
 お店の方から貰った飴玉を舐めながら、母のセットが終わるまで、本箱に入っていたマンガか絵本を見ていた記憶が残っています。
 約1時間ほどして、「○○○ちゃん、終わったわよ。」と声を掛けてきた女性は、声はまぎれもなく母でしたが、明らかにいつも見ている母ではありませんでした。
 ふんわりと茶色に染まった髪の毛は波を打っていて、キラキラ輝くスパンコールが振りかけられていました。 まるで、テレビに出てくる歌手のようにも思えたのです。
 私たちの夕飯の支度をする時とは違って、綺麗なドレスを着た女性は背筋もピンとしていましたし、自信に満ちた微笑を浮かべて、私に声を掛けてきたのです。

多くの人は、「人間と言うものは姿や形ではなく心だよ」と教えてくれます。 確かに、どんな綺麗な衣類で身をまとったり、装飾品で飾ったとしても、その人自身からにじみ出てくる人柄が粗悪であったら何にもなりません。
 しかし、その人が本来持っている美しさを表に出してあげることによって、心に余裕を持ち、自信を持つと言う事もあるはずです。

 母の美容院での変貌は、小さな私にとってはとてもショッキングなことでした。
 その出来事が、「美容師になりたい」と言う夢を与えてくれたのです。
 本来持っている美しさ、内面の美しさまで表現できたら、どんなに素晴らしいことでしょう。 そして、その人に自信を持たせ、心に余裕を持たせられる美容師が、私の目差す美容師像です。
 とても難しいことだとは思います。 単に技術を熟練するだけでなく、私自身もいろいろな人生経験をして、人間的にも成長して行かなければ、そのような美容師にはなれないとも思っています。 
 しかし、自分自身を信じてその夢を叶えたいと思っています。
 そして、私がセットした女性を見て、「美容師になりたい」と思う少女が現れたら、どんなにステキなことでしょう。



だいたい原稿用紙5枚です。 20分程度で書いた文章なんで、あんまし自信なし・・・

一応言っておきますが、話の内容はすべてフィクションです。





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Last updated  Jul 27, 2005 10:30:50 PM
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