カテゴリ:生活
今朝、朝食後に「今日の夕ご飯は何がいい?」と聞いてみた。
山形県内陸部は、ここのところ梅雨明けはしていないものの、炎暑が続いていた。 そんな数日を経験していながら、娘は悪魔のようなことを言った。 「キムチ鍋が食べたい!」 なぜにキムチ鍋なのだ・・・・・・? 夕飯の材料代として女房から、週1万円を預かっているが、意外と鍋物はお金が掛かるのだ。 鍋の材料として1000円は軽く越える。 鍋は味噌汁代わりにはなるものの、おかずをそれだけにするわけにはいかない。 あと2品くらい考えないといけないし、その分予算が掛かってしまう。 でも、娘が食べたいものを無下にするわけにも行かずに、夕方のスーパーで、ニラやキムチ・トウフなどを仕入れる。 魚売り場に、100g30円の魚が売っていた。 スケトウダラである。 計ってもらったら、約1.3kg。 まあまあの大きさにも関わらずに、1匹400円弱で手に入った。 これもキムチ鍋に入れよう・・・・ 帰宅すると、「今日はキムチ鍋だよね!」と確認しに娘が台所にやってきた。 「そうだよ。 ミサキが食べたいっていってたからね。」 と言いながら、大なべに湯を入れてニンニクを数カケ入れた後に、スケトウダラをさばきに掛かるが、なかなか胴体と頭が切り離せられない。 1kg以上の魚は背骨がけっこう太いし、普段使っている包丁は最近研磨してないし・・・ なんとかかんとか悪戦苦闘して、鍋にぶちこんで、灰汁を取る。 ぬめりの強い魚はしっかり灰汁を取らないと生臭い味になってしまう。 キムチを入れ、しめじ、大根、トウフを入れて、酒を加えて少し味見。 「ちと味が薄いな・・・・」 キムチ漬けの素と塩を付け足す。 じいさんはダイニングキッチンのテーブルで食事を始めていた。 残り物で食べていたが、辛いものが食べれないじいさん用に鯵の開きを焼いているのに、勝手に食べ始めていた。 「ネギがあるといいんだけどな。じいちゃん 取って来てもらえない?」 台所の隅っこの野菜置き場には、ほっそ~~~いネギが2本。 「そこにあるので足りないか?」 ムカムカ・・・・・徒然の心の声 『大なべで料理しているのが見てわからんか!? そんなネギ2本、足りるわけないだろ!!!』 『足りないから「取って来てくれ」って言っているのじゃ! つべこべ言わずに持ってこい!』 『おまけになんじゃ!? 今、お前のために焼いている鯵の開きはどうするんじゃ!? 勝手に一人で飯食べるな!』 本当にヤブの中に咲いていた、ヤブカンゾウ ・・・ってな心の声を押さえつけて、「あああ、じいちゃん、ニラを買って来たから、ネギはいらないよ。」 ニラを最後に入れてキムチ鍋の出来上がり。 子供達は、熱い!だの、辛い!だの言いながら、「美味い、美味い」と言って食べてくれた。 その言葉を何より料理人が嬉しんでいることをよく知っている子供達である。 私も、焼酎を飲みながら、どんぶりで食べる。 今日も暑い一日であった。 熱く、辛いキムチ鍋を食べながら、段々に額から汗が流れ出していた。 両腕にも汗の粒が吹き出ていた。 紺色のノースリーブの下着だけでいたのだが、乾いている部分がないほど汗でびしょびしょになってしまった。 熱いときにこそ、熱くて辛いものを! こんな楽しみを、痔のじいさんは味わえることもない。 徒然 心の声 『ざまーみろ!』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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