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カテゴリ:本を読む
オンライン・バカ 『オンライン・バカ―常時接続の世界がわたしたちにしていること』(マイケル・ハリス 著 松浦俊輔 訳 青土社) 携帯電話が今ほど普及していない時、一緒にいる人がメールを読んだり返事したりしていると不快に思ったものだ。 しかし、それがあまりにも当たり前の日常になってしまった。相手がスマホを弄り始める。その間、こちらもメールをチェックしたりする。こういう状態を「合体性注意散漫」というそうだ。 私が朝起きて最初にするのは、スマホと携帯でのメールチェック。チェックしながらパソコンを立ち上げる。こうした「常時接続=オンライン」状態が自分でも正常な状態とは思えない。 著者は、インターネット以前の世界と、インターネット以後の世界の両方を知る「史上最後の人類」として、「以前」の世界に「うっかり置き忘れたかもしれない大事なもの」を探っていく。ネットによって、彼が失ったと感じるのは「空白」。ぼんやりしている時間、思考する時間、孤独でいる時間。 そして、著者は、「接続断ち」に挑戦する。その過程は、ドラッグ依存の患者が治療をするのに似ている。 情報に接しない空白期間が必要と著者は言う。すると自分に必要なものが見えてくるそうだ。 たまたま数日、夜は切手の整理に費やした。気が付いてみると夜中の2時になっていたことも。中学生の時以来だね。あの頃は、今ほどすること・できることがなかったから、切手の整理をしたり、同じ本を何回も読んだり、絵を描いたりしていた。でも、楽しかったよ。こうした時間も必要だね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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