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カテゴリ:歳時記
今日の朝日新聞朝刊の耕論「みんなのエンブレム」
嫉妬で動くネットの凶暴 中川淳一郎さん(ネットニュース編集者)が面白かった。 以下は要約。 〇佐野氏の盗用疑惑は、インターネット上で歴史的「炎上」。 〇ネットがなかったら、「なんかパッとしないなあ」と感じさせながらも、旧エンブレムは使われただろう。 〇組織委員会も、佐野氏も、ネットの世界にどう対応すべきかという「ネットの作法」が分からないまま墓穴を掘った。 〇最大のミスは「エンブレムはベルギーの劇場のロゴとそっくり」という指摘が出た時の対応。 〇すぐ現地へ飛んで、コンセプトなどをベルギー側に説明すべきだった。ラインをオフにして、人とリアルに真剣に向かい合うこと、「オンラインよりオフライン」が、ネットでトラブルが発生した時の鉄則。 〇ベルギー側と話し合いの後、握手した写真でも公開しておけば問題は静まったかもしれない。佐野氏は逆に「まったく似ていない」と、強い言葉で全面否定した。 〇その結果、ベルギー側を硬化させただけでなく、ネット民の猛反発を招いてしまった。 〇佐野氏と会ったことがあるが、本人は腰が低く、プレゼンもうまい。デザイン能力にそうした面も加わって現在の地位を固めた。 〇しかし業界では当然、嫉妬される存在。無数の無名デザイン関係者が、匿名のネット民となって「パクリ」の発見や投稿で頑張ったと考える。 〇新エンブレムは当然公正に選考されるだろうが、アルバイトして苦学する美大生の作品が採用されるなんていう展開が理想的だと個人的には思う。 〇発表会見が温かい雰囲気に包まれれば、もう最高。トラブル続きの東京五輪を懐疑的に見る人も多い社会の空気を前向きに変える。そんなエンブレムが生まれるでしょうか。 アルバイトの苦学生の作品が採用されると風向きも変わるだろうね。 でも、そこに誘導するのは、ヤラセになる。 さて、どんな作品、どんな人物が選ばれるのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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