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カテゴリ:スポーツ
一昨日の日記に、今からオリンピック代表になるには…の話を書いた。
それを実践したのが、津田 真男。 彼を追ったノンフィクションが山際淳司の「たった一人のオリンピック」。 どこにもいるような学生だった彼は、ある日、突然思いついてしまう。 オリンピックに出よう、と。その思いつきに、彼は酔った。「もし、それが実現すれば」と、彼は思った。「なんとなく沈んだ気分が変わるんじゃないか。ダメになっていく自分を救えるんじゃないか」(「スローカーブを、もう一球」山際淳司「たった一人のオリンピック」角川文庫より) 当時すでに、モントリオールオリンピックまで1年半。 その1年半後にオリンピックに出るために、競技を絞る。 彼が選んだ競技は一人乗りボート。全く初体験の競技。 たった一人の「ザ・トールキング・クラブ」(金を取るクラブ)を立ち上げる。 モントリオールオリンピックの年の四月に行われた「お花見レガッタ」で初優勝。 ついにリーチをかけたかと思われたが、一人乗り、シングルスカルの代表は選ばれず、 エイトのメンバーがモントリオールに。 4年後は、モスクワオリンピック。 就職もせずボートに打ち込む。 モスクワ直前の津田は、18連勝を記録するなど、国内では敵なし。 シングルスカルでオリンピック代表に。 しかし、ミーシャ(モスクワオリンピックマスコット)は彼には微笑まなかった。 ソ連軍によるアフガニスタン侵攻により、 アメリカが抗議のためモスクワオリンピックのボイコットを表明。 日本もそれに同調した。 角川文庫では、最後は以下のようになっている。 「津田真男は、現在、ある電気メーカーに勤めている。ボートはやっていない。」 しかし、彼は、平成になってからもエルゴメーター大会(日本国内のボートの大会)などに出ているようだ。 所属クラブは「ザ・トールキング・クラブ」 !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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