|
カテゴリ:日記
窓が好きなのは、切り取られた真四角の向こう側に、どこまでも続く世界と空間が広がっているのがわかるから。完全に開放された状態より壁に遮られている方が空間の奥行きと広さを強く感じさせるような気がする。
文字で描かれる世界も同じ。 限られた字数で無限の空間をその文字=入口の向こうに作り出す。 俳句や短歌などの韻文はその最たるもので。 なぜ、こんなことを突然言い出したかというと、今日懐かしい歌を聴いたから。 王様のブランチに松任谷由美が出てて、彼女の「春よ、来い」が流れたのだ。 名曲だね。名曲だと思うよ。 で、某所に行ってその曲を聴いて感動に浸っていた。 泣きそうになるよな、ものすごい郷愁にとらわれるよなとしみじみ感動しつつ、ふと、泣きそうになる曲といえばさだまさしだと思いついたのだ。 「償い」 聴いたのが運のつき。 号泣。 何回も繰り返し聴き、そのたび、号泣。 名曲だね。名曲だと思うよ。 曲も歌唱もすばらしいけれど、殊に歌詞が素晴らしい。 限られた表現最小限にそぎ落とされた表現でかくもドラマを描けるものなのか。 完全なる一つの物語の流れがそこに再現される。 絵空事ではない血肉を持ったリアリティ。触れることのできる臨場感をもった世界の再構築。 だから、押し寄せてくる圧倒的な力を感じ、胸が堪え切れなくなって涙が溢れる。 たったこれだけのインターフェイスで、その奥にこれだけの世界=物語を描けるのだと、 それにあまりにも感動したので、冒頭の文章になるわけである。 いやそれにしても、マジで号泣した。 泣きたかったんだな~、最近泣いてなかったもんなあ~、なんて思った。 思いのほか、新しい環境はストレスになっていたらしい。 泣くのは精神衛生上大変有益であることは知ってはいるけど、確かにその通りだと効果を実感した本日(もう昨日)でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/04/05 02:34:37 AM
コメント(0) | コメントを書く
[日記] カテゴリの最新記事
|