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カテゴリ:スマイル
前回のにちょっと追加。すごいどうでもいい些細なことだけど、
タイムサービス大トロ食べに行った回転寿司で、席に着いたビト、キンタとブルの分まで醤油をさしてあげてたんですね。
優しい人柄がそんなところにも出てますね。
それから「きんちゃん、そんなに好きだったんだ」のセリフ回し。松本潤のセリフ回しとは思えない。ビトだなあと感心。本屋の場面もそうなんだけども。てか全編にわたってそうなんですけどね。このドラマでは本当に松本潤の演技力に感心する。

それから主題歌。
「ありあまる富」の歌詞がすばらしい。
感動してしまった。
このドラマの本質をずばり表現してる。椎名林檎天才。なんて思ってしまった。
タイトルバックのビトと花が何度見ても若夫婦に見える。

さて、では詳細こじつけ感想(2)を。

これから先はざっと流します。

伊藤一馬法律事務所。
サンジャポ出演が決まって浮かれる一馬としおり。

中井さんも余裕しゃくしゃくだけど、しおり役の小池栄子もとてもうまい。

町村家。
親子の語らい。テンション高いみどりおかあさん。

テーブルを囲む一同。料理メモをこまめに更新するビト。


ここの会話も実は重要な場面だと思った。
みなこちゃんの、無意識の暴言。ざっくばらんな、あっけらかんとした性格で、見るからに全く悪意のない彼女の「ねえビト、あんたこんなザ・日本食って全く抵抗ないわけ?」「じゃなんでそんな、ビトなんて変な名前つけてんのよ」「ビトってかっこいいと思う?」
そして、しおりのセリフもそうだ。「でもなんか、急にビトって名前がかっこよく思えてきたよ」
ちょっと複雑な笑顔のビト。悪気はないのは分かってるから、傷つくことはないけど、ささいな棘がささったような感じ。

この場面ではビトの父親がビトの名を嫌がり、それを押し切って母親が名づけたことも分かる。「母さん、めちゃくちゃな人だったから」
めちゃくちゃって表現。でも、憎しみやや恨みなんかは全く感じられない、少しばかり郷愁を感じるような口調。

この名は、父親が嫌がっていた名なのだ。でもめちゃくちゃな母は、気に入っていた名前。



呼び出されてバイト先に向かうビト。
先日花と出会った本屋の先で、花のことを思い出す。そして、花が貼ってくれた絆創膏をはがしてゴミ箱へ捨てる。


嬉しかった気持ち。忘れてなくて、思わず本屋を見てしまう自分。期待してしまう自分を切り捨てるような感じを受けた。夢なんか見ちゃだめだって。
一瞬の幸せな記憶はビトには辛すぎるのかもなあ。


近藤に対するビト。怯え方が尋常ではない。
この男に何か弱みでも握られているのか。それとも、過去の事件がらみでこの男に逆らえないような何かをしでかしたのか。
いずれにしてもこの時点では、なぜここまで近藤に怯えて言いなりになっているのか、理由は不明。


言われるがままにシフトを交代するビト。
そして、目撃する。
覚せい剤の受け渡し場面を。


「ユキだよ~」と嬉しがる表情と「え?」がいいなあ。
その後のひきつった「何がですか?」も出色。ビトだ。



ロッカーの鍵を貸せと命じられるビト。渋りながらも命ぜられるままに貸してしまう。
そして不安な目で外にでて不穏な男たちと去ってゆく近藤を見つめる。

ここのアップも表情抜群です。

嫌な予感にさいなまれながらとぼとぼと歩道橋を歩くビト。
警官に気づき、身を固くする。

そりゃー警官に気づいた途端そんな体と顔強張らせてたら警察官も不審に思うわ。

職務質問はごく普通にあるけど、外国人登録証を見せてなんて言われるのだろうかと思っていたら、廻ったブログのどこかに経験があると書いたものがあった。日本人の方だったけれども。あるものなのかもしれない。でもドラマなので現実そのものと混同はしないでおきたいもの。
リアリティと現実そのままは全く違うのだ。


袋を取り落とし、ビトは固まったままだ。警官は「どげんとせんかいかん」と冗談めかしてビトの肩をぽんと叩いて歩き去る。
職務に忠実な警察官。悪い人じゃない。別に悪意や偏見があるわけでもない。不審だと感じたから声をかけたまでだ。

でも、ビトはしばらくその場を動けない。

なぜ警察官を見てそこまで怖がるのか。身をすくませるのか。
これもまた伏線だし、この時点では意味不明である。フィリピン人のハーフだから?外国人に間違われたのがショックだったの?としか思わないよなあ。
最後まで見て初めて分かるのだ。ビトにとって警察が鬼門だと。彼はおそらく、過去捕まった時にとてもとても辛い思いをしたのだと。もちろん、もしかしたらそれは自業自得かもしれないのだが。



ようやく我に帰って取り落とした袋を拾おうとビトは身を屈める。
その時。

妖精さんが現れた!
という音楽が流れるの(笑)
落ちた本を同時に拾う二人の手。
なんて少女マンガなシチュエイション!と言いたくなってしまう。乙女だなあ宅間さん。
暗い物語の中の一服の清涼剤、花の登場である。


落としたビトの荷物を拾いながら、去って行った警官をにらみつける花。
それに気づいたビトは、明るい顔を装って、「ああ、大丈夫大丈夫。よくあるんだよね」と強がり、立ちあがる。
それを見上げる花。

この花の表情が絶品なのだ。彼女はビトの虚勢をちゃんと見抜いてる。同情するでもなく、ただただ、ひたすら悲しい目でビトを見上げる。

なんかもう。花ちゃん!と声を上げたくなる場面だった。
花は世を諦観しまくったみたいなビトの代わりに怒り、ビトの切なさをともに悲しんでくれる。彼女の存在は本当に見てるこちらの救いになる。

絶対一目ぼれとかじゃないよな。
ここでビトにあったのも偶然じゃないと思う。お礼の品を渡すために、あの本屋の周辺で張ってたんじゃないだろうか。って、すごい妄想でしょうか。


そしてビトにお礼を押し付ける花。ためらうビトに、「あ・り・が・と・う」ぺこり。
かーわーいーいー!と叫びたくなったぞ。

「それじゃ…ども」と照れくさそうに受け取るビト。嬉しそうにはにかんで、花は踵を返す。
かけだす彼女の背中に「あ、ちょっと」とビトが慌てて声をかける。
立ち止まり、振り向いた少女ぬ向かって、ビトはぺこりとお辞儀をする。

ああ、ビトだ~。なんて純朴な青年なんだろう。
それに対して同じようにお辞儀を返す花。
にこっと微笑んで去って行った彼女を見送り、ビトは複雑そうな顔をする。

嬉しがったり喜んだりすることをためらうような。夢を見ちゃいけない。期待するな自分。そんな感じの表情。でも、嬉しさを隠しきれなくて、こぼれ出てしまう。
こういう表情がうまいよね、松本潤。


町村フーズに帰ってきて、お礼を開けると、中には豚が。
「なんで、ブタ?」
その声と真ん丸な目がいい。
そこにタイミングよく風呂から上がってきたと思しきブルキンタ。
何を隠した!?とビトをからかう。

仲良しの三人組。この二人には心を許しているようなビト。見ていてほのぼのする場面だった。インパクトは弱いけど。

ということで、やっと30分まで来ました。
今日はここまでにしとこう。





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Last updated  2013/09/16 11:48:09 PM
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