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カテゴリ:スマイル
ネタばれ上等で、5話の結末は知っていました。
が、まさかそんなことはないだろう、ミスリードを狙ってるんじゃない? と、思っていました。 自殺は、最もとってはならない手段。 なのだけれども。 ドラマを見て考えてしまったのは、きっと町村社長は、自分を襲う困難から逃げるために死を選んだのではなく、妻と世話をしている子供たちを守るために選んだんだろうなと思うから。 謂れない誹謗中傷記事ですべての人が手のひらを反す。 自分が築き上げていたと思っていた信頼関係が、音をたてて崩れ落ちていく。 人間関係を最も重視して、そこに自分の価値観の基盤を置いていた人です。 誰よりも人を大切にしていた人です。 その人が人間に裏切られたとき、どれほど堪えたか、想像に難くありません。 それでも生きてもう一回再起することもできたはず。 けど、自己破産することで自分自身のプライドのよりどころである信用を失うことは、追い詰められた彼にはもはや耐えられなかったのかもしれない、とも思いました。 なにより、返済を強要する銀行側に家も工場も差し押さえられてしまったら、家族や預かった青年たちの居場所さえ奪ってしまうことになる。 自殺でも免責期間が過ぎていれば保険金は下りるはず。その保険金を当てにした自殺なのだろうと私は解釈しました。 工場はもう操業できないでしょうが(これで次回操業してたら開いた口が塞がらないのですが、予告でビトが町村フーズの制服をはおっていたのが若干気になる。)、でも土地と家屋が守れればね。居場所さえ確保できれば、青年たちだって働くだろうし。なんとかやっていってくれるだろうと、思ったのかなあ、なんて。 これはもう、無理やりのこじつけ解釈です。 銀行の貸し剥がしで自殺を余儀なくされる零細企業の社長さん、という図式は、社会にありふれた光景らしい。ひどい話です。でも現実です。 その「リアル」を写し取るために町村宗助が殺された気がするのです。 なぜそこに「ドラマ」の武器、ご都合主義を使わない。 ドラマだからこそ、そういう現実があっても、それに負けずに歯をくいしばって耐えて、最後に笑顔を手にする展開にだってできたはず。 むしろ私はそういう姿を見たかった。 そして宗助さんには、そんな姿を青年たちに見せてあげて欲しかった。 今、ずーっと、宗助さんが最後にビトの誕生会を開いた理由と、 ビトに夢をかなえるための本を贈った理由を考え続けています。 リピートしてるとね、そこで泣けるんですよ。 ビトの夢を語る町村さんに。 嬉しそうなビトの笑顔に。 そして、最期。店を見渡す町村社長の表情。 前田吟さんは、宗助さんのどんな想いをその表情に載せたのだろう。 名演、と言ってもいい無言の演技に釘づけになりながら、ずっと意味を探り続けています。 それにしてもね。 宅間さん、前田吟さんの公式に寄せたメッセージを反芻するべきですよ。 私は拝読して非常に納得しました。 と、5話も相変わらずリピートしまくりで、日に一回はビトの姿、ビトの笑顔、ビトの声を聞かないと座り心地が悪いというか、落ち着いて生活できないカラダになってしまってます(笑) 気がつけば花ちゃん以上にビトシック。 でも、ビトと花ちゃんの二人の関係も大注目。近づいてきましたね。 6話ではさらに近くなる様子。公式あらすじの、「二人は互いの存在を意識し、二人で支えあって生きていくことを決意する」というフレーズに顔がにやけっぱなしです。 7話では映画と夜景を二人で見ちゃうデートがあるとか。 そして意外にも、林とビトとの場面も大好き! 林のビトへの執着の仕方が、不気味だけどなんか好きです。いやー、林って、ビトが大好きなのね、ビトを常に自分の所有物として身近に置いておきたいのね。 ビトの怯えっぷりがまた可愛くて。 が、6話からは窮鼠猫を噛んじゃうようなので、その展開にも注目です。 てか花ちゃんが林をぶってましたけど。 予告の「ダメだ、いっちゃダメだ、花ちゃん!」のビトの叫び。 あらら、これまた松本さん成長してるわと感じました。セリフ回しがビトは違うんですよ。今までにない松本演技です。ほんとに。 感じ方が通でしょ?(笑)もう立派な松本おたくのワタクシ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/05/18 09:25:59 PM
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