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カテゴリ:スマイル
どこまで感情移入する気だろうと思う今日この頃。
ビトが心に住み着いている感じすらある。 こどもたちは誰一人単独でそこに存在しない。 彼らの背中には家庭があり、家族がある。必ずその影を背負っている。 温かい満ち足りた表情の子供。 一生懸命何かをこらえている子供。 でもたいてい、たいていの子供たちは、どんなに反抗しても親が好きだ。 親の愛を求めている。 そして、その小さな肩に、やっぱり家庭の抱えるいろんな状況を、背負っているのだ。彼らなりに。その小さな心を痛めていたりするのだ。 もちろん、満たされている子供の方がずっと多いのだろうけれども。 ビトを見るたびに、その健気に生きる子供の姿がオーバーラップする。 ビトは健気だ。 たぶんそれまで人の愛情をその身に浴びるほど受けたこともなく。 裏切られ、蔑まれることも多かったのだろうと思われる。 それでも、人を妬んだり恨んだり憎んだりすることがなかった。 だからこそ、自分の身を守り、自分の心を守るためにディフェンスの笑顔を浮かべて生きるしかなかった。強者におもねり、その庇護を受けることで身を守って。 それが彼の身につけた精一杯の処世術。 でもその庇護者に売られ、罪を着せられ、刑事から取り調べと称した暴行を受け。 ボロボロになった心を抱えて、それなのに彼は人を責めない。自分の心と体をボロボロに傷つけた相手さえ恨まないのだ。 そして。 町村フーズにきて、やっと人の愛情を前提とした心安らかな人間関係を紬ぐことができた。 夢を持ち始めることができた。 それは、小さいけれど、でも彼にとってはとても大きな前進だったはずだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/06/01 09:20:39 PM
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