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カテゴリ:スマイル
6月1日付の日記、下書きにしたはずがなぜアップされているのかとびっくり。
クリックし間違えたんですな。途中でぷっつり切れたまま放置。書き直す気も、一旦出ちゃったものを下げるつもりもなし(笑


さて、スマイル8話です。

演出が今回違います。結論から言うと、この方の演出好きです。一番このドラマのテイストに合っていると思います。

相も変わらずリピートして号泣してます。
けれども、今までの石井坪井演出の場合は、見返すことで細部に目が行き届き、また役者さんの演技をつぶさに味わうことができました。乱暴に言えば、見返さないとこのドラマの本来の姿が味わえないくらい、超特急のイメージがある演出でした。
それはそれで好きだったのですが、この方の演出は、見返しても深まりはありません。それだけ一回で伝わるような見せ方だった、ということでしょう。
だから、ゆったりした印象を与えるのかもしれません。

でも、なのに、リピートすると号泣してしまうんですよ。
音楽の力も大きいですね。曲も素晴らしいですが、今回は使われ方が特に良かった。

とまあ、ドラマの感想にはなってないですね。


ビトが自首せずに富士山を見に行こうとした理由は、
盛んに繰り返される「最後に」というセリフで示されていると思います。
彼はもう、おしまいだと思ってるんですね。
自分の人生はもうおしまいだと。
だから「戻れないところまできちゃったんだな」と呟くのです。

絶望的な気持ちで<人生で唯一楽しかった記憶を与えてくれる場所>へ向かうビト。

花がいなければ、ビトはもしかしたら死を選んだかもしれません。でも、花はいてくれた。手をきゅっと握りしめ、ずっとぬくもりを伝え続けてくれた。
自分に向けられる信頼と愛情が、ビトに変化をもたらします。
自首する。罪を償ってくる。
抱きしめ合うビトと花。

旅館でトイレと電話を借りようとするビト。無防備ですが、ほんのちょっとと思ったんでしょうね。
彼の携帯は、美奈子の部屋に置いたまま、ということでしょうか。
そして花の携帯も電池が切れてしまったのかもしれないですね。

電話で一馬に自首すると告げるビト。そのまま旅館を出ようとしますが、なんともはや最悪のタイミングで古瀬が到着。
旅館の通報を受けて、一番近くにいた彼が急行したということなのでしょう。
県警にもすぐに連絡が行っていたのでしょうが、古瀬は早川ビトが銃を持っている可能性ありとでも報告したのでしょうか。
銃を持って逃走している犯人が旅館に人質をとって立てこもった模様、という連絡を受ければ、県警も機動隊を出動させるような気がしますけど、実際はどうなんでしょうね。

まあでも、そんなことはドラマの本筋には何ら関係がない。

一馬が中に入りビトと会話しますが、一馬さん。ビトと花をまずは旅館から連れ出すことが先決だったのでは。
なぜに宿泊客と女将を外に出したのか。それは間違いでしたよね。
人質解放という誤認を生んで、即刻警察強行突入。

ここはもう、なんで?なんで?ありえないでしょ。何考えてんの?古瀬何でたらめ報告してんの?ねつ造もいいとこだろーがよ!
と、憤りつつ、美しい音楽をバックにビトと花のかたくつないだ手が離れてゆくのに号泣。

そして2009年9月のビトと一馬のやりとり。
一馬が己の過去を語り、それに応えてビトが初めて「一馬さん」と呼んだ場面。
そこでまた号泣。

リピートしたら、冒頭駅に着いたビトが「ごめんなさい」を繰り返す場面でも泣けてしかたありませんでした。



ビトは決して不幸ではないんだ。
花がいてくれる。一馬と出会えた。

自分に向き合い、深い愛情をもって自分の存在を認め、尊んでくれる。
みどりさんも同じですが、でも二人はもっと魂の近いところで、深い場所で、かけがえのない存在として思ってくれてる。
それがビトに分かった回。
視聴者にも分かった回です。

だから、身を切るように辛い回であるはずにもかかわらず、さほど辛くなく見られたのかもしれません。

その抒情性は、今回の演出家独特のもののような気がします。

何にしても、1話と同じくらい自分にとっては胸に残る回となりました。8話。

もっと叙情的だった内容にふさわしい、叙情的な感想を書きたいです。はい。












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Last updated  2009/06/06 02:38:26 PM
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