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カテゴリ:スマイル
スマイル#9の感想になかなか辿りつけません。

9話、結論から言うと、「これがやりたかったのか」。
やっと物語の本題にはいったのだなと言う感想を持ちました。

かねてからサタケミキオ(宅間さん)のドラマ脚本は逆算の作りだなとは感じていました。
結末が用意されていて、そのために必要なエピソードが配置される。
だから無駄なエピソードがなく、論理的な物語展開になる。

スマイルも全くそのままだと思いました。

裁判員制度による裁判劇が描きたかった。
主人公は死刑にならなければならない。それも、裁判員たちが逡巡し、ためらいつつも最終的に票が割れて死刑という評決が下るような微妙な問題を孕む、綱渡り的な死刑でなければならない。

裁判員たちが揺らぐ要素として、人権問題を含ませる。差別意識を持つ者と理性でそれを抑制できるもの。まったくそんなものに関心を示さぬもの。3種の裁判員が用意される。

過去の大事件に関係するものが、その事件にかかわる審理に裁判人として選出されたらどうするのか。マルチ商法の被害者の関係者が膨大な数に上って入れば、その可能性はないわけではない。偶然とは恐ろしいものだから。


次に、主人公は死刑でない罪で死刑判決を下されなければならない。

善人を主人公にする限り、彼が犯す罪状で死刑の可能性があるのは殺人しかない。
その殺人を、追い詰められて切羽詰まった極限状況で、他に選択の余地なき行為として描く必要がある。

しかし、その一件のみでは死刑にはならない。

そのため過去の冤罪を用意する。それだけでは要件不足なので交番襲撃と犯行後の逃亡を付加し、旅館立てこもりをでっちあげて、世間の話題を「凶悪犯罪者」にしたてあげておく。

こうしてお膳立てのために配置された数々のエピソード。

ばらばらで座り心地の悪いエピソード配列は、ギリギリのところで演者の演技のリアリティに救われて成立していたように自分は感じます。

ビトが林を殺すことも、必然というかもうそれしか道はなかっただろうと納得できるし、花との逃避行も、彼が人生に絶望したと思えば理解の範囲内です。
それを自分は馬鹿だとは思いませんが、賢い選択ではなかったのは事実。そこに鬱陶しさを感じた視聴者がいたのも事実でしょう。

けれど、逆に言うとこれからが真骨頂なのだろうと思います。

今までちらばっていたピースが、9話で少しずつ集められ形を成してきました。
10話でさらにピースはかき集められるでしょう。今までのドラマが集約され始める。それを想像するだけでわくわくします。

今まで大変長い前振りでしたが、この9話までがあるからこそ、視聴者はビトの人となりを熟知し、ビト側に立って裁判を傍聴することができるわけです。
誰かが、身内感覚で裁判を見ている、と評していました。うまいなと思いました。
11話という長さを十分考慮に入れて、「論理的」に分量を配分したんだろうと思います。

結果は死刑と分かっていますが、
果たして脚本家は、そのまま死刑にして救いのなさを示し、これが現実だと開き直るのか、
それとも正当な結果を示して判決を覆させ、日本の司法制度は捨てたものじゃないと思わせてくれるのか。(この書き方の差に自分の願望の強さが表れてるわけですが)



さて。ビトについて、特に松潤ファンの間では不評だったりもするようです。
全部が全部そうではないのは明白ですが。

いわく、かっこよさがない。せっかくの松潤の華が生かされていない。
最大の武器の目力封印してどうするんだ。
松潤の魅力がすべて封じられてしまっている。
こんなうじうじおどおどして受け身なやられキャラは松潤には合ってない。


そう思いたくなる気持ちも、わからないではありません。
自分は全くそうは思いませんが、それこそ、想像の範囲内です(笑)


でもビトは奥深い人間です。以前のエントリにも書きましたが、松潤とおそらくは対極に位置するであろう早川ビトを理解し、その内面まで表現する松本潤の力量は素晴らしい。
自分にはない要素を理解しようとし、また理解できる松本潤自身の人間性の深さを感じさせてくれる役柄でもあるのです。早川ビト。

役者松本潤の「演技」から入ったファンは、歓迎している役なんじゃないかなと思ったりもします。アイドル松本潤が大好きな人は、いたたまれない思いかもしれないなとも。



そういいつつ、次から次に起こる不幸な事態に、毎回視聴終了後頭を掻きむしりながら信じらんない!なんでこんなに暗いの!と吠える自分もいるのですが。

最後ビトが幸せになってくれさえすれば、自分の中では神ドラマ認定です、これ。
だから宅間さん、よろしくお願いします、とお星さまに願っておこう。


なお、裁判劇の見せ方はとても巧かったと思います。
単調になりがちな流れを工夫して見せることで、退屈さを感じさせませんでした。
また、それぞれの証言や陳述に対応した裁判員の反応を見せることで、裁判の流れにもドラマにも動きが出ました。
そして、いかにも「らしかった」。

次こそは9話の感想を書こう。





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Last updated  2009/06/14 08:51:51 PM
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