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カテゴリ:ドラマ
やっぱ面白いよ、官僚たちの夏。
今日はボロ泣きでした。 外圧に屈する。けれど苦渋の選択。あれだけ悩み抜く姿を見れば仕方ないとも思える。 国家の大局の利益を選択すれば、切り捨てられる人々も出る。 でも仕方ないと割り切って考えてはダメだと思う。 路頭に迷う国民が出る。その事実を、しっかりと認識し、重く受け止め悩み抜き、それでも敢えての選択をしなければならなかった玉木局長の背中に泣けて仕方なかった。 国内産業を守りたい風越さんの考えも分かる。 産業に従事する人々とその生活を守りたい。その考えを支持したい。けれどもことはそんなに単純じゃない。 為政者は、己の決断によってどんな影響が及ぼされるかを熟考するべきだし、 その責任を引き受ける覚悟がないまま安易に決断するべきではない。と、ドラマを見ながら痛感した。 今の国民の多くはどちらかと言えば為政者の目で物事を考える。対岸の火事である限り。 自分に実際に火がつかないと、どんな結果がもたらされるかを認識することができない。だから、為政者になった気分になって天下国家を語る。 為政者はそんな愚昧では困るのだ。 結局この時代――もしかしたら今でも――日本は外交的弱者なんだよな。 強国アメリカ、戦勝国アメリカに抗うことはできない。 いつでも苦杯を舐めるのはやっぱり弱者だ。 力ってのは、あらゆるものを支配する節理なのかもしれない。 でも、それを超えられる可能性があるのは人間だけって気もするんだけど。 多数を守るために少数の犠牲やむなし。 為政者の論理は正しい。大局的に正しい。 でも、実際に犠牲になるのは一人一人の人間なんだってことを、 思わなきゃいけない。想像できなきゃいけない。 実際に犠牲になる人間の中に、自分も含まれるかもしれない。 私たち力なき個人は、それを常に念頭に置いておかなきゃいけない。 そしてあとは自己犠牲の精神か。 或いは逆境に屈しない反骨精神か。 精神論にも限界はあるだろうけど。 とりとめなくなってしまいましたが、なんだかいろいろ感じた一時間でした。 玉木さんが辛かったよ。うん。それが感想のすべてかな。 演技的には船越さんとDoCoMoのお父さんが圧巻でした。 さすがの演技。意外に冷たくクールな高橋さんもいけてました。ほんとーに嫌なやつで。情のかけらも感じられない人物をとってもハマって演じてると思いました。 って、毎度ほんとにえらそーだな自分。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/07/19 10:14:03 PM
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