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本来なら三谷ワールドと評すべきでしょうが。
「ザ・マジックアワー」 観にいきたいなと思いつつ、腰が重くてとうとう劇場に行くことのなかった映画です。 三谷作品で好きなのは「12人の優しい日本人」 これは元作品の「12人の怒れる男」オマージュ。パロディと言ってもいいくらいですが、裁判員(陪審員)の評決までの論議を描くという設定を踏まえて、実によくできたワンシチュエーションドラマになっています。 (「12人の怒れる男」もいい映画でした。どちらかというと舞台の方が好きでしたが。) それから「ラヂオの時間」。これも楽しいシチュエーションドラマもどき。 「ザ・マジックアワー」もどちらかと言えばシチュエーションもどき。 こういう閉鎖された空間で繰り広げられる人間模様を描くのがうまい脚本家なんだろうなと思いました。「有頂天ホテル」もそうですよね。グランドホテル形式を取ってましたが、あれもうまくまとめてあった。賢い方なんだろうなと思う。 マジックアワーで強烈だったのが何といっても主演佐藤浩市さん。 役者という仕事に理想を抱いている真面目でまっすぐな暑苦しい「売れない役者」。 まるで誰かを思い起こさせる真面目っぷりと暑っ苦しさです。 その彼を主軸に据え、彼の人生の「マジックアワー」を描き出す物語。狂言回しは妻夫木君。 みな舞台的な演技を披露する中、下手うまな映画役者の演技を見せる佐藤浩市の力量は素晴らしい。村田がラッシュフィルムを目にしたときの「素」の演技も見事でした。 実力派がそろい踏み。妻夫木くんもいい演技を見せてくれてましたが若いから軽いのね。 軽く見せつつその軽さが悲哀を醸し出す佐藤浩市さんが、やっぱりとても印象的でした。 最後のへん、たたみかけるような展開に爆笑に次ぐ爆笑。 うまいわ、脚本。うまいわ、役者。な、映画でございました。 しかし脚本の肝は、「暗黒街の~」の主演俳優だったおじいさんが、「マジックアワー」について語る部分。こういう(わかりやすいけど)味わいのあるふっと深いセリフが出てきて、その台詞をドラマにしたものがこの作品なんだと思わせてくれる本って、いいなあと思います。 なかなか面白い映画でした。 で、最後にちょろっと「わが家の歴史」の紹介が入りました。 なんといういい笑顔の家族! 激動の昭和を、力を合わせて生き抜いていく家族ドラマになるのでしょうか。 たぶんそうした方が三谷さんの作風に合う気もしますが。 松潤くんも、すっごくさわやかで清潔感のある穏やかなぴかぴかの笑顔で映ってました。 いやー。義男さんいいです。すごく好きです。今のところ外見と大まかな設定しか知りませんが、あの笑顔が全てを語ってる気がする。「義男」の笑顔でした。 春が待ち遠しいです。 それまで、仕事を頑張ろう。 ちなみに、エキストラは落ちちゃいました。 自分の地元の筑豊田川にもいかれたそうで。 第二の故郷の若松門司(友人が住んでいるのでなんとなく気分はそんな感じ)でも撮影。 こんな近くなのに巡り合えない運のない自分が悲しいです(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/10/04 10:39:26 AM
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