9日に最後の約束を見て、10日に筆談ホステスを視聴。
ドラマはTBSだなと思いました。
わたくしのブザービート視聴を阻んだ最大要因の北川景子。言葉は悪いですが大根で、彼女の出てくる場面だけ極端にテンポが悪くなる。何度もチャレンジして結局彼女と山Pの場面でチャンネルを変えていました。
ところが、今回の筆談ホステスはびっくりするくらい北川景子が上手かった。
そして、こんなに魅力的な表情をするこんなに感情表現の豊かな女優さんだったんだと認識を新たにしました。180度見方が変わってしまったといってもいいくらいです。
喋れないという状況が良かったのかもしれません。容姿端麗な女優さんにとっては喋れない設定は有利に働くのかもしれませんね。
でもそれを抜きにしても、たぶん演出とカメラワーク、表情の切り取り方が上手いんだと思います。
外注制作で、TBSの局制作ドラマではなかったようですが、それでも見て良かったと思えたドラマでした。
さて、「最後の約束」
嵐のためのドラマが大前提。5人を均等に活躍させるためにストーリーが犠牲になりました。
いや、演出が犠牲になったというべきでしょうか。
筋そのものは悪くなかったと思います。どんでん返しもあり、張られた伏線もきちんと回収して最終的に綺麗にまとめてありました。
でも、それだけになってしまった。
5人のエピソードを均等に割り振ったために、それぞれに与えられた時間は30分強。その中でペアになる相手との関わりと変化を描かなければならない。当然、駆け足になる。そこに「イギータ」の存在も匂わせねばならない。
かくして全編セリフによる説明中心でドラマが進行することとなりました。
過去をしのばせるイギータを中心とした5人の回想シーンなり挿入できればよかったのでしょうが、そこが物語の要になる部分なので最後までネタばらしできなかった。
だから視聴者は、誰だかわからない昔の友達の話を唐突に聞かされるはめになりました。
演者の感情が籠っていればいるほど視聴者は置き去りにされてポカンです。
あっさりとクールに昔語りできればまだよかった。でも、キャラクターによってはクールがそぐわない。熱く吹き出す感情をむき出しにしなければならない。割を食ったのは「熱血」系の人物です。
それは5人の中でただ一人。
あとはみんな、理性的であったり感情の波が穏やであったり、もしくはクールだったりする人物ばかりなのですから。
主軸を一人決めて(それは誰でもいい)その青年とイギータとの交流を断片でも見せることができれば物語はずっと引き締まったと思います。テロと無関係に思えるその過去の断片が、もしかしてという予想を視聴者に喚起しつつ、イギータと青年との関係性に実体を与えたのではないでしょうか。
その絆がしっかり分かっていれば、自然と大きくなる「まだ終わってねーぞ」という叫びも最後の感情の爆発も、説得力を持って響いてきたはずです。
(実際、全てを了解したのち、脳内補完して臨んだ二回目の視聴では、叫びも爆発的な怒りも胸に鋭く突き刺さってきました。)
最終的に無関係に見える残りの4人が実はみなその仲間だったということで十分転回も成立したでしょう。
それから違和感を感じた部分が一つ。
5人が仲間だとわかってからどうもしっくりこなかったのは6人目の仲間の存在でした。
5人が揃ったところで、そこからキャラクターは作中人物から「嵐」に変化してしまった。――と思うのは私のような一部の嵐ファンだけかもしれませんが――だから、「6人目の仲間」にどうしても違和感を感じてしまったのです。
それは誰?あなたたちに欠けた存在なんてない。と、どうしても思っちゃうわけです。
ダクトを移動する5人なんてまんま「嵐」なんですもん。
だから代わる代わる5人がイギータへの思いを語る場面も感情移入が阻止されてしまった感があります。
その二つが相俟って、微妙に感じてしまったのかなあと考察します。
ファン的には松潤かっこよかったです。
令嬢を壁に押し付けて恫喝する後藤の一瞬の動作の艶。互いを意識して目を逸らす時のどことなく照れたような目の演技。
松潤の十八番が堪能できました。この人は相変わらず女がらみは無敵です。
でも一番好きなのは令嬢の縄をほどきながらの「ごめんな」と、エレベーターで和解する親娘をみて安心したように嬉しそうにほほ笑むところ。
そして棚田から肩をたたかれたあと、にっこりと顔をほころばせるところ。
何と言ってもやはり松潤の声が好きです。彼が低い声を出した時のあのずんと響く感じがたまらない。常に響いていると鬱陶しく感じてしまうんですが、彼の演じてる時の声はおおむねまろやかなんですよね。素で喋っているバラエティのときなんかと全然違う声。発声を変えているんでしょう。
演技してる時の声はほんとに大好物。
同じように感じるのがニノの声。二宮君も大好物です。
最後に。
「最後の約束」で一番好きなキャラクターは「棚田」君でした(笑)
いちいち彼に爆笑させてもらいました。このキャラクターは貴重でしたね。相葉ちゃんだからできた役。(まあそれは後藤もそうですけどね…他のメンバーにあの役はできないですよね。クサすぎるもの)
中でもお気に入りは「たぶん…30人くらい」と「地下一階のドアが開きます!」と、
やることリスト。
ほんとーーーに可愛かったです。