白い服を纏う二人。思い出の海岸を、かつての詩織と勇樹をたどるように歩きます。
結婚式の暗喩はあるかもしれません。
詩織呼びの練習をする大雅。
「じゃあ、何度も呼んで」っていう詩織がまるで少女のよう。
詩織と呼ばれるたびに「はい」って返事したり、にこっとわらってトボけたり。
大雅の詩織呼びを採点してるかのようです。それが可愛い。
最終的に詩織・・・さん、北村・・さんと、北村さん呼びに戻ってしまう大雅も可愛い。
非常に美しい場面。爽やかな場面。
虹を見つけ、幸せそうに笑い合う二人。
そして手を取り合い、二人歩きだす。ここの大雅も幸せそうなんですが、詩織!詩織の満面の笑み。そして本当に嬉しそうな顔。この人が大好きでこの人についていくって感じが全身から発せられてるんです。首の傾け方一つとってみても、完全に大雅大好きモード。
しつこいですが竹内さん演技でフォローしてくれてるんですよねえ。冷たい味気ない脚本を。
大雅の詩織好き光線は毎回嫌と言うほど発せられてたので今さら何も言いますまい。
恋愛物させると天下一品ですよ松本さん。
だがしかし、こうやって目を皿のようにして見ていた自分ですら、君が詩織のどこに惹かれたのか未だもって分からないよ。
ただただ、詩織さんが大雅を好きなら好きでいられる、というスタンスで見続けました。
竹内さんはとても繊細にその大雅への愛情を表現してくれました。総体としてそれが女性の愛というより母親の愛情に近い印象を持ってしまったのは設定と脚本のせいだと思います。
海を間に、親子三人で空にかかる虹を見上げる引きのショットは、
ただただ美しく、夢のようで。
このドラマの終焉を飾るにふさわしい、爽やかな画でございました。
明るく、そして澄んだ白。
まぎれもなくそんなイメージの、きれいでかわいい小品でした。夏虹。
かなりイライラもしましたけどね。
でも、やっぱり好きです。
やっぱりって何べん使ったかな。そういう作品だったってことです。はい。
これにて、身勝手感想終了でございます。