木皿脚本でみたことがあるのはセクシーボイスアンドロボくらい。
有名な脚本家さんなのだけれど、疎遠でした。
昨日しやがれ待ちで佐藤たけるくん主演のQ10を見てみました。
なかなか好きなテイストかもしれない。
テンポが良くて見やすいなと思ったら演出が佐久間さんでした。バンビの時もこの方の演出はテンポが良かった。
由緒正しき青春グラフィティもの。
佐藤君とQ10が突出し過ぎることなく、脇の青少年たちがきっちりと描けて、むしろそちらの方がメインであるかのような作りになっているのが好感触。
どこか気恥ずかしさの交じる青春のまっすぐな気持ちの触れ合いと関係性の変化が好ましい。
ナレーションの脚本がとてもうまい。まるで詩のようだ。
これ、脚本集がほしいかもしれない。
学祭で風を歌うバックに流れる情景。
素振りする田中さんの画で不覚にもうるっときてしまう。
セピアトーンの懐かしさと切なさが哀感を漂わせる。
このドラマには空気の流れがある。閉そく感がないのだ。
非常に突飛な設定を入れているし、人間以外が触ったら失神しちゃう(壊れちゃう)お守りなんてありえなさすぎて失笑ものなんだが、それが気にならない。
人間の情と関係がしっかり描かれているからだろう。
1,2話見てないので語れる立場ではないが、好きな空気のドラマだなとは感じた。
やっぱナレの言葉の美しさと深さだな。
「同じ風は二度と吹かない
その中で俺たちは生きている」