夢見感想☆

正直有川さんの作品はストーリーは面白いのですが、人物造形がとても類型的で、台詞もアニメチックな部分があり、あまりの面白さに貪るように読みふけっても読後さしたる感想が残らないことが殆どだったのです。
ですからフリーターも敢えて原作を読まずにドラマに臨んでいるわけですが。


第４話。

陳腐な台詞もなくアニメ臭さなどどこにも微塵もなく、ひたすらリアルに日常生活のほころびが描かれて、それをなんとか修復しようと必死にがんばる息子の奮闘ぶりが切なくて。

何と申しますか、素晴らしい。

そして二宮和也、圧巻。

カラオケの思わず涙がこみ上げてくる部分も唸らされましたが、
そのあと家に帰り着き、ソファに座る母親に声をかける場面。
「かあさん。ハンドクリーム塗ろうか」
その声音。口調。
二宮和也の真骨頂です。

素晴らしいとしかいいようがない。

二宮君の演技の素晴らしさをひきだしているのは脚本と演出の素晴らしさでもあります。

母親がいなくなったらきっと……「ほっとする」

いい作品だわ。
手放しで大絶賛させていただきます。

多分今期これが一番好きです。


ちなみに二番目に好きなのはパーフェクトリポートです。