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カテゴリ:ドラマ
いいドラマだなあ。
今日は女と別れて来たと嘯く父親に、「やるじゃん」と小さくつぶやく誠治の場面がとてもよかった。 台詞がいい。脚本が実に上手い。短い言葉に万感を載せる、凝縮された(=シンボライズされた)台詞である。 誰にも必要とされなかった。だから必要としてもらえて嬉しかった。 その気持ちは万人が共鳴するであろうものだ。 だから父親に感情移入することができる。 そして、息子に精いっぱい見栄を張る父親を好意的な目で見守ることができる。 その父親に対して、父親を「認める」言葉を返す息子の優しさと、父親に対する信頼の回復がうかがわれる息子の言葉。 ほんとに上手いよなあ。 そしてキャラ一人ひとりにきちんとドラマがある。 隣の家庭にも家庭不和というドラマがあり、建設会社でもまた人々のドラマが織りなされ、ドラマが停滞する暇がない。 前回はちょっと中だるみ感を感じたけれど、今回はまた引きしまって質の高いドラマに戻った。 丸ちゃん、助かりますように。 何気に彼の演じてる役の男の子、好きなんですよね。 そしてギルティ。 最初は復讐ドラマは性に合わないと思っていたら、野上芽衣子の復讐の理由が明らかになってから真島との関係も含めて面白くってしょうがない! すごくハマってるんですがどうしましょう。 とにかく菅野さんが圧巻。彼女の全存在を復讐にかけようとする怨念じみた恨みはよくわかります。 無実の自分が権力によって殺人犯に仕立て上げられて、全てがめちゃくちゃにされたのですから。 その復讐と真島への想いの相克が見ていて胸に突き刺さる。 これぞドラマの醍醐味です! いろいろと都合のいい現象が頻発するのですが、そもそも前提からして荒唐無稽な題材ですから(冤罪はあるでしょうが、これほど大掛かりな工作が行われるとは考え難い)そこは勢いで押し流せるってもんです。実に劇画チックと言えば劇画チック。 けれども菅野さんの存在と演技がこれをドラマとして成り立たせてしまうんですねえ。 息もつかせない展開を見せる演出も上手いんだと思います。 台詞を楽しむのではなく、ドラマを楽しむタイプのドラマ。 宇喜多も黒幕ではなくさらにその奥に真犯人が潜んでいるということで。 最後はいったいどうなるのか。 復讐のために生きる野上芽衣子にもう平穏な日常は訪れないのでしょうが、でもせめて今度はちゃんと自分の罪を償える結末になりますように。 そしてその芽衣子を真島さんが待ち続けてくれるラストになればいいなあなどと思いつつ、次週を楽しみに待ちかまえております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/11/23 11:10:39 PM
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