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カテゴリ:松本潤
scene~国立DVD。
脳裏に焼き付いているのは、引っ掛かった黄色い風船を取り、夜空へ放つ松本潤。
ふわりと上空へ昇ってゆくそれを見守って、仰向く彼の姿。
遠く彼方へむけられたまなざし。
閉鎖された人工の暗さではない吹き抜ける風をまとう自然の闇の中で、それは仄かに、確かな光を発していました。

松本潤さんの佇まいを見ていると、時に胸をかきむしられるような郷愁と愛惜と、そして愛おしさを感じることがあるのです。

好きという強い念を超えて、記憶も含めた思惟の全てが松本潤を入り口にして深い深い向こう側に吸い込まれていく。

そういう世界に引っ張り込んでくれるのは後にも先にも松本潤さんだけで。

一番近いのは「スワロウ・テイル」の三上さんだろうか。

技量や小手先の技ではない存在そのものがブラックホールのように見る者の心の重力をたわめて、逃さない。平面であるはずの画面に空気の粒と奥行きをもたらすのが私にとっての松本潤なのです。

遠い遠い空を見上げる澄んだまなざしを見つめているだけで、胸がいっぱいになる。

存在してくれる奇跡に乾杯。


なんてふと思った夜でした。


外は嵐。





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Last updated  2011/02/14 11:04:14 PM
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