男鹿線 羽立駅
男鹿市の中心地「船川」の外れに位置する「羽立」地区。男鹿線終点男鹿駅より1駅秋田寄りの「羽立」(はだち)駅があります。ローカル線の駅間としては短く、男鹿~羽立間は十分に歩ける距離、市街地を20分少々歩くと到着できます。現在は1面1線の無人駅。かつての島式ホームの駅舎寄り(つまり1番線)の線路が撤去されています。駅前は狭く、ロータリー(というより舗装広場)はすぐ国道101号に面しています。国鉄時代はもちろん職員が配置されていました。写真は窓口跡ですが、右側は小荷物の窓口ですね。宅配便がサービスを開始する前、個人が荷物を送るとすれば、郵便小包(いまの「ゆうパック」)か国鉄小包(もうない)だったそうです。荷送り人は荷物を駅へ持ち込み、荷受人は駅まで取りに来る。専用の車両が多くの列車に連結されていましたし、小荷物専用列車(旅客列車の扱い)も走っていました。左の窓口は出札口(きっぷうりば)。昨年までは委託の駅員がいましたが、今は無人です。なぜそうなったかというと、当駅すぐの高台にあった「県立男鹿高校」が、男鹿駅最寄りの「県立海洋技術高校」(いまの県立男鹿海洋高校)と統合されたため高校生の大量利用がなくなったからです。構内側からの写真。典型的な国鉄の地方小駅です。駅前のバス停ポール。秋田中央交通のものではなく、「男鹿交通」のものです。同社はこの羽立駅前に車庫を構え、貸切バスとタクシーを手掛けている中堅のバス会社です。通称「OK観光」実は、男鹿温泉郷やなまはげ館、入道崎などの主要観光地はこの羽立駅が最寄り駅。同社では、格安で行ける乗り合いタクシーを運行しているそうで、2名以上なら男鹿温泉まで1人1,000円だそうです。もちろん、駅前直ぐを走る国道には、中央交通のバス停があり、男鹿温泉、入道崎、水族館方面行きなどが立ち寄ります。つぎは 脇本 です列車は男鹿線唯一のトンネルを通ります。車でも、バイパス経由なら秋田~男鹿船川間唯一のトンネルを通ります。旧道(でも国道指定は何故かこちら)経由なら、心霊スポットとしても知られる「茶臼峠」を越えます。←旅に出たくなったらポチっとよろしく