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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
ちょっと間が空きましたが、秋田県男鹿半島にある寒風山回転展望台訪問記の3回目(終)です。
男鹿半島といえば、日本ジオパークのひとつ「男鹿半島・大潟ジオパーク」に認定されているエリアでありまして、小さいながらも成層火山であるここ寒風山も、もちろん「ジオサイト」に認定されております。 今週はここ男鹿市で日本ジオパークの全国大会が盛大に開催され成功裡に終了したようで、何よりです ジオパークって何という方はこちらを日本ジオパークネットワーク(外部サイト) ちなみに、秋田県は日本ジオパーク認定地域の宝庫でして、ここ「男鹿半島・大潟」のほか「八峰白神」「鳥海山・飛島」「ゆざわ」の4地域が現在認定されています。他にひとつの都道府県で認定地域をこんなに持っているのは、世界ジオパークと日本ジオパーク両方あわせて5か所ある北海道だけです。 さて、ジオパークのお話はまたの機会として、今日はジオスポット(ジオサイトの中で、特徴的な地表現象が観察できる地点)を見下ろす寒風山回転展望台の外観にスポット 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-46_01 posted by (C)Traveler Kazu 1回目でお見せした外観写真ですが、比較的新しい(それでも年月は経っていると思われる)平屋部分は、なんと屋上に上ることができます (他の方が写っていますね) 建物正面向かって左側に、密かに外階段があり、そこは無料で上れます。 上がってみますと… 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-48 posted by (C)Traveler Kazu ど~んと鎮座する回転展望台の基礎から屋根まで見れます 屋根のすぐ下のガラス張り部分が展望室ですが、その1層下の黒色貼りの部分に、この回転展望台の心臓部ともいえる回転機構が収まっているものと思われます。 その更に下の層が飾りではなくガチの石垣積みになっているのが、この建築物の歴史を表しているような気がします。現代なら、コンクリートですよね。 ちなみにこの回転展望台は1960年代前半の作品ということです。 旧出入り口だったような扉がありますね。 昔はここが出入り口だったのでしょうか?検索をかけてもわかりませんでした。 …というか、全く関係のない内容で過去にこのブログで紹介した画像が続々とヒットするんですが(笑) 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-48_02 posted by (C)Traveler Kazu 引いて見てみますと、手前に土塁が築かれていて、何やらおなじみの石柱が埋められているんです。 それは…もちろん 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-48_01 posted by (C)Traveler Kazu 三角点でございます 二等三角点「寒風山」 基準点成果等閲覧サービスによると、標高は354.71mで、地目は「原野」。 …「原野」? ということは、ここは微妙なところで建物の上ではないということになりますか。 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-49 posted by (C)Traveler Kazu 展望台から東の方向を眺めると、八郎潟干拓地(大潟村)が一望。 大潟村はそこ自体がジオサイトです。 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-51 posted by (C)Traveler Kazu 西を見ますと、大小3つの噴火口が見えます。 先に大噴火口ができて、直下の妻恋峠火口からの溶岩が大噴火口を埋めたというのが、形成の順番です(大噴火口→妻恋峠火口→小噴火口の順で噴火?…でいいのかな?ガイドにははっきり書かれていません)。 寒風山の噴火口に関するジオサイト解説板はここにありますので、ご訪問の折にはここにも上がって一読してみてください。 注:大噴火口=第1火口、小噴火口=第2火口と表現している資料もあります。読み替えて下さい。 そうそう、建物の正面にあるロータリー内に、こんな看板があります。 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-46_02 posted by (C)Traveler Kazu 世界三景 「世界」とはまた大風呂敷なキャッチコピーで…誰が言い始めたのよ笑・笑 …と思っていたのですが、いまふとWikipediaを見ると… 「地理学者志賀重昂が大正2年(1913年)9月に寒風山を訪れ、世界三景と賞されるほど風光明媚な山として紹介したとされる。世界三景とは、アメリカのグランドキャニオン、ノルウェーのフィヨルド、寒風山だと言われている。」 しかもこれは、自然・人文問わず地理学をしっかり学習した方ならタイトル程度は見聞きしたことがあるであろう志賀の名著「日本風景論」に登場しているのだそうです。 本当に書かれているのか、今度図書館で探して読んでみよう。 ※諸説あり 男鹿半島寒風山 回転展望台ほか 17-10-09 16-52 posted by (C)Traveler Kazu 大噴火口(目の前の盆状の平地)の先に広がる日本海に夕陽が沈もうとしています。 我々も、ここで撤収することにしましょう。 男鹿国定公園 日本ジオパーク認定「男鹿半島・大潟ジオパーク」ジオサイト「寒風山」 寒風山(かんぷうざん) 秋田県男鹿市脇本富永字寒風山 62-1(回転展望台の住所) 列車・バスでのアクセス 定期路線バス・定期観光バスは現在運行されていません。 観光用の男鹿半島あいのりタクシー「なまはげシャトル」も通りません。 基本はJR男鹿線「脇本駅」または「羽立駅」より通常のタクシー利用となります。 脇本駅でタクシーに乗ると東麓より登る、羽立駅よりタクシーに乗ると西麓から大噴火口を通って登るルートとなります。脇本駅ではタクシーが客待ちしていることがあります。羽立駅は駅前にタクシー会社があります。 なお、メーター制では高額になります。男鹿市内のタクシー会社では、寒風山を含む観光貸切プランや2時間観光コース(区域乗合)が用意されていますので、問い合わせてみてください。 マイカーでのアクセス 国道101号線の男鹿市脇本(マックスバリュ・ホーマック・ヤマト運輸など)の交差点から入り、しばし進んで踏切をわたり、田んぼの中を走行すると、間もなく寒風山への入り口があります。 男鹿市街・西海岸から来る場合は羽立で秋田方向とは逆方向に左折し、しばし走ると寒風山への入口がありますので右折。 男鹿温泉郷から来る場合は広域農道「なまはげライン」を走行し、国道101号の十字路を右左折せず直進します。 寒風山パノラマラインは、急坂・急カーブが多く、一部は改良中ですが全般的に路肩が狭いか無いので、慎重に運転してください。 東北ランキング 写真日記ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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