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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
秋田県由利本荘市の旧大内町エリアに、「大仏」があります。
「大仏」といっても東大寺や高徳院(鎌倉大仏)のような座像ではなく、立像、つまり「観音様」です。それが、大きいので有名です。 前回ご紹介した折渡のあじさいロードから、車だとさほどかかりません。アジサイ見物の足で次に向かいました。 正法山長谷寺 神奈川の鎌倉にも、やはり有名な観音様がある「長谷寺」がありますね。 あちら(鎌倉)は「はせでら」ですが、 こちら赤田の大仏様のお寺は「ちょうこくじ」といいます。 ここ由利本荘赤田の「長谷寺」と鎌倉の「長谷寺」に、奈良・桜井市の「長谷寺(はせでら)」の3つが、「日本三大長谷観音」だということです。 注:福島・二本松市の「長谷寺」、茨城・古河市の「長谷寺」が推挙される場合もあるとのこと 江戸時代中期の開山ですが、明治時代に、伽藍・仏像すべてが全焼し、すぐ再建されたというこことです。なお、開祖は、前回ご紹介した折渡峠にある延命地蔵尊と同じ是山和尚だそうです。 上の写真が、「赤田の大仏」がおさめられている「大仏殿」で、国登録有形文化財となりました。 大仏殿は、日中は参観が自由です。 少々重い戸を開けて、中に入ると… 圧倒的に大きな大仏(観音様)が我々を見下ろしています。 「十一面観世音菩薩立像」(通称「赤田の大仏」)、由利本荘市指定文化財となっているそうです。 開祖の是山泰覚が鎌倉や奈良の観音様にあやかって建立を発願し、1786年に完成したということです。大仏殿はそれよりわずかに遅れて1794年に完成。しかし、およそ100年後の1888年、堂宇伽藍を全焼する火災に見舞われ観音様も大仏殿も焼けてしまったということです。 すぐに再建の動きが始まり、1892年~93年にかけて観音様、大仏殿とも再建されたということです(現地の解説板より) 現地の解説板 解説の全文はこちら(日本語)・(英語 English) 大仏(観音様)、大仏殿ともに2代目ですが、初代よりも長い時間を経過し、当地はもとより各地から参拝客が訪れるようになっていまして、今回、初めて参拝して、その大きさに圧倒されました 不動明王と蔵王権現(反対側)も安置されています。 境内には石庭があります。 当地、由利本荘市赤田出身の画家、堀川達三郎氏(平成15年日本美術院賞受賞)が、1990年(平成2年)に築庭した「釈迦三尊 石庭」です。 石庭の解説板はこちら 夏の青空の下、杉木立の伽藍を訪ねる大人の旅はいかがでしょう 日本三大長谷観音・由利本荘市指定文化財(立像)・国登録有形文化財(大仏殿) 長谷寺「赤田の大仏」 秋田県由利本荘市赤田字上田表115 列車・バスでのアクセス 【アクセスルート1】 JR羽越本線「羽後本荘駅」(特急停車)より、「由利組合総合病院前」まで羽後交通バス各線で移動し、そこで赤田線にのりかえ、「赤田大仏前」下車。バス停は門前向かい側にあります。便数が少ないので、時刻を事前に調べてからご出発ください。羽後交通HP、バスNAVITIMEなどで調べられます。 ※循環バス「ごてんまり号」(毎時10・40分発の便)に乗って「羽後交通前」(本荘営業所)へ行き、そこで赤田線に乗り換えも可能です。 注:赤田線は駅を通りません 注:「ごてんまり号」以外の本荘営業所ゆきバスは、駅前を発車(または駅前角を発車後)したあと、先に組合病院へ行きます。 【アクセスルート2】 JR羽越本線「羽後岩谷駅」より、およそ3km(県道69号経由の最短経路)。 駅にタクシーがいます。 また、徒歩45~60分程度。県道69号経由の最短経路でも全線舗装ですが、途中に山越えがありますので、熱中症・クマ対策をしてお出かけください。岩谷集落内の経路がちょっとわかりづらい。 マイカーでのアクセス E7日本海東北道(無料区間)「大内JCT」より10分程度。 有名スポットなので、ナビで検索できます。google mapも正確な位置を表示しています。 駐車場は、門前向かい側にあります。大きな看板が目印です。 (福祉車両等は大仏殿の脇まで入ることが可能)
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