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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
今日の秋田市はフェーン現象で9月と思えない&台風接近時特有の蒸し暑さ
この中、「豊かな海づくり大会」ご臨席のため天皇皇后両陛下が昨日からご来県されていましたが、台風の影響を避けるため(これはもちろん東京の話です)、今日午後の予定を取り止めてお帰りになったそうです。 さて、8月19日に見に行った「花輪ばやし」の様子、その2です。 道の駅「あんとらあ」に駐車して、国道282号を中心部方向へ歩いていると、国道から外れた方向からお囃子が聞こえてきました。 さっそく、国道から右折して旧来からの市街地の方へ…。 何台もの屋台が連なって、北の方向へ進んでいました。 夕暮れが迫り、屋台に灯りがともって、雰囲気が出てきました。 屋根の上に人が乗っていますが、屋台の屋根には発電機やクーラーボックスなど必要資材が積まれているようです。 一般的に古くからの町並みで「桝形」というと、敵防御のため街路をクランクにしている場合を指しますが、ここの場合そうはなっていないようで、この「桝形」とはどういう意味合いなのか気になります。 プログラムを見ると、1日目の深夜(歴日でいうと2日目の未明)、神事として「桝形行事」というのがあるそうです(2019年のプログラムでは、午前3時15分から)。 見るからに歴史を感じる大きな木造建築物の前にて。 双方に提灯の灯りがともっていい感じ なんともフォトジェニックなポイントで、テレビ取材や魁新聞もここで撮っていましたね。 ちなみにこの建物は、「旧関善酒店主屋」といい、県の観光サイト「あきたファンドットコム」によると、明治38年に築造され、かつては造り酒屋を営んでいた旧家「関家」の住居兼職場だったということです。 特に、「吹き抜けの通り土間上部の架構は東北最大級の規模」だということです 現在は国登録有形文化財になっていて、「関善にぎわい屋敷」として有料公開されています。 おそらく、花輪エリアでは尾去沢鉱山と並ぶ観光スポットたりえるでしょう。 その向かいにも、古い民家がありました。 こちらは特に案内が出ていないので一般のお宅かと思いますが、関善と向かい合って残り、昔の花輪の繁栄をしのばせています。 余談ですが、軒先に「ひさし」がついていますね。 関善の軒先にも全面に「ひさし」がついていますが、これは日よけにあらず雪よけでして、昔はこの通りの建物ほとんどにこの設備があり、アーケードのように通り抜けができたそうです。 この設備は「こみせ」と言いまして、ここ花輪に限らず、東日本~北日本の豪雪地帯ではあちらこちらで見られた設備でございます(新潟県では「雁木・がんぎ」という)。ただし、公共財や商店街の共有である現在のアーケードと異なり、「こみせ」は基本的に各商店の私有地を通行人の便に供したもの。 近隣だと、青森県の黒石が、いまでも「こみせ」が連なり有名です。 通りの建物は新しいものがほとんどですが、所々に歴史を刻んだ建物が残っていると、伝統ある祭りの印象がより強くなるというものです この通りでは、屋台の運行だけではなく、神事や交渉事も見ることができました。 「駅前行事」だけの見物では見られない、この祭りの本質により近い場面を今回見ることができました。 以下、次 回!
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