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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
秋田県大仙市の長野地区(旧中仙町)の旧道沿いには、造り酒屋をはじめとする古い雰囲気の町並みが残っています。
前回ご紹介した「なかせん千本桜(なかせん桜アーチ街道)」のすぐ近くに佇んでおります。 ぶらぶら日:2021年4月21日 当ブログ記事をタブレットでご覧になる際は 「PCモード」での閲覧をお勧めします 方法はこちら→こちらを参照(2019-12-17UPの記事へ) また、2021年に入り、記事の下部に広告が表示されるようになりましたが、 広告欄右端の「×」を押すと消せます 「道の駅なかせん」から千本桜(桜アーチ)に向かって歩く途中に1つだけある信号。 その交差点で右を振り向くと、タイムスリップしたかのような光景が目に入ります。 板塀と高く生長した庭木が、この集落が歴史ある集落であることを印象付けています。 二日町という集落だそうで、案内図上では2軒の造り酒屋(※)を中心とした典型的な街道沿いの「街村」の様相を見せています。 ※:現在は1軒のみの模様 案内図の向かいには、御屋敷の門がありました。敷地内は公園になっているようです。 説明看板がありました。 佐竹北家(角館)が最初に居を構えた地、目の前を流れる玉川に河港があり市が立った、1759年の時点で役人が常駐していた、この門はその役所の門を移設した。 ふむふむ、大曲(羽州街道)と角館の間にあって重要な集落であったようですね。知らなんだ。 切妻造りにレンガの煙突がついた建物がありました。 ちょっと気になる建物でしたが、詳細は現地では分からず。 Googleストリートビューで見てみると、2012年に撮影された画像が使用されており、看板が上がっている様子が写っていました。 さらに奥(角館方)へ進むと、今度は右側に、ひときわ目立つ御屋敷が構えていました。 高い板塀に囲まれた、背の高い木々を擁する敷地。 清酒 秀よし醸造元 鈴木酒造店さんです。 のれんや杉玉が提がっていることからお分かりの通り、この造り酒屋さんは現在も続いています。 続いているどころか、北浦地区(角館・田沢湖)で唯一の造り酒屋(※)、かつ、高清水や両関、新政など名だたる蔵がひしめく秋田県内でも有名どころに数えられると思います。 ※:鈴木酒造店さんの公式サイトに記載されている ※:広い「大仙市」の市域内というくくりでは、複数の造り酒屋がある (再掲) この画像は、1月末に泊まった「田沢湖高原リゾートホテル ニュースカイ」にて。 田沢湖エリアの宿で「地酒」というと、かなりの高確率でこちらの「秀よし」が登場します。 地元の酒販店はもちろん、県内ではイオンやいとくタカヤナギなど大きなスーパーでも入れているところが多いです。 時間帯的にお店の方はもう閉まっている時間帯でしたが、玄関先では仕込み水を自由に飲めるようになっていました。 現在はコロナ対策で蔵見学は中止しているそうですが、店(販売)は開けておられるそうなので、今度は電車やバスで来て、試飲があればいろいろ試飲してみたいです
鈴木酒造店さんのすぐ角館方は、枡形になっていました。 枡形とは一般的に城下町に多く見られる、敵からの防御の為に設けられるクランク状の街路のことです。 中世~藩政初期までは少し離れた場所に城があり、ここは城下町であったそうです。佐竹北家は当初その城に入り、1656年、角館に移ったということです。 (五十嵐典彦『古地図で行く秋田』無明舎出版、2021、P136-138より) この枡形のところに中仙郵便局がございます。 今回は時間外でしたが、風景印集めや貯金の局めぐをされている方、ご参考にして下さい。 この先もJR羽後長野駅の方まで街並みは続きますが、時間の都合で今回はここまで。 道の駅への帰り道、丸ポストを発見。 やはり、古い町並みには箱型より丸型がお似合いです。 ポスト削減のさなか、ご紹介した通りすぐ近くに郵便局+ポストがあるので、通常なら撤去されてもおかしくない位置。このポストは街並みに合わせて意図的に残されているのではないかなと思います(※切手類販売所との絡みもあるでしょう)。 武家屋敷群が重要伝統的建造物群保存地区に指定されている角館に近いので、はしご見学が十分に可能です。街並みに興味があって角館を訪れる方は、車利用ならあと1時間の余裕をとって見に来てみてはいかがでしょうか。 大仙市長野「二日町」の街並み 秋田県大仙市長野 列車・バスでのアクセス 羽後交通バス大曲~角館線の「長野新町」か「中仙局前」下車、目の前。 または、JR田沢湖線「羽後長野駅」より徒歩15分程度。 マイカーでのアクセス 国道105号線「道の駅なかせん」より、徒歩5分程度。 国道を渡って道の駅正面の県道を進み、最初の信号を右折すると街並みが現れます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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