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カテゴリ:駅弁・空弁・駅そば
前回に続いて、秋田駅で販売されている「記念駅弁」をご紹介します。
今度は、掛け紙が特製なのではなく、完全な期間限定駅弁です 秋田駅開業120周年記念「秋田のターミナル弁当」 タイトルの通り、秋田駅の開業120年を記念した駅弁です。 秋田駅が開業したのは1902年10月21日。奥羽北線が青森方(五城目駅…いまの八郎潟駅)から延伸してきたときに、終着駅の形で開業。翌年にはさらに南へ延伸したので、終着駅だった期間はわずかですが、県都秋田市の玄関口として120年にわたり発展してきました。 ちなみに、120年前の開業時、秋田市は市制施行していましたが、秋田駅の場所はなんとまだ秋田市ではなく、隣の村でした。 (1905年、鉄道用地だけ秋田市に編入し、その後全域編入) 掛け紙を開いてみてみましょう。 初代・2代目は「駅舎」単独建築でしたが、1961年開業の3代目(右下)は民衆駅・1997年開業の4代目(カラー写真)は駅ビルになっています。特に、3代目駅舎は東北で初めて「駅の上にデパートがある」駅舎として話題になったそうです。私Kazuも利用していましたが、今の各地の「駅ビル」よりも土産品店が少なく、「デパート」感の強い店内だったな~と思います。 ※東北初の民衆駅は盛岡駅ですが、地下街だったそうです 秋田駅と同時に開業したのは土崎駅、追分駅、大久保駅。 八郎潟駅、鹿渡駅、森岳駅は僅か数か月先行して開業しているので120周年であることには変わらず、一緒にお祝いということでしょうか。 なお、羽後飯塚駅はこの時はまだ開業していません。 他の駅はすべて戦後に開業または信号場から昇格。 ではいよいよ、お弁当の中身を開きましょう。 ご飯もおかずも、秋田駅に乗り入れている各線沿線の名産が使われている豪華版です。 おかずは左上から、いぶり大根の天ぷら(横手方面)、とんぶり入り蒲鉾(大館方面)、御狩場焼(角館)、比内地鶏つくね(大館方面)、りんごコンポート(横手方面)、わかさぎ唐揚げ(八郎潟名産)です。 詳しいお品書きはこちら。 そして、ご飯の上にもう一つ、「ぶなしめじ炒めしょっつる風味」。 しょっつるとは、男鹿地方でよくつくられる、(基本的に)ハタハタを原料とした魚醤です。 まさか、いぶりガッコの天ぷらだなんて いぶりがっこ(いぶり大根)は香りがきついので駅弁には不向き。そのためか、これまでは駅弁には「いぶり人参」が多用されてきましたが、衣で香りを閉じ込めて駅弁への封入を実現したわけですね♪ ※同種の秋田県産品をご紹介しました。本記事の駅弁の食材に使われているとは限りません この駅弁は「11月下旬」までの販売だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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