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旅とメシと鉄道と酒と温泉と…あと何だ??

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2024年06月19日
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秋田県三種町の旧森岳町エリアは、「じゅんさい」の宝庫です。
じゅんさいとは、スイレンの仲間(スイレン目)の水草で、初夏に現れるその新芽と幼葉を食用にしています。
新芽と幼葉はヌルヌルした粘液に包まれ、プリプリとした食感が特徴。
全国的かどうかは分かりませんが、お吸い物に使われることが良くある植物です。
世界各地に自生しているが、食用にしているのは日本と中国くらいだそうです。







この「じゅんさい」、三種町では摘み取り体験ができるということで、友人から誘われて行ってきました!

秋田市から車(下道)でおよそ1時間、道の駅に立ち寄って受付してから、三種町森岳にある、受付時に指定された農園に到着。
農園の方に料金を支払うと早速バケツを渡され、すぐに摘み取り体験がスタート!
制限は3時間以内(スタート時間によっては3時間経過前に終了)、または「バケツいっぱい」までです。果たして、どれくらい採れるか??




じゅんさいの摘み取り体験は、本職の方々と同じようにこの箱型の小舟に乗って行います。増田(横手市増田町)のたらいこぎレースみたいな小さい舟かと思ったら、大きさはそこそこあります。農園の方の説明では、転落する方はほとんどいないとのこと。





このように、沼の中央まで漕ぎ出して行きます(写真は同行者)。
最初はおっかなびっくりだけど、すぐに慣れて、面白くなってきます。
この沼は天然の沼ではなく、じゅんさい栽培用の沼。岸に近くても採れるし、沼の中央でも採れます。沼の深さは一般的に50~60cm程度とのことで、怖くはありません。





なお、この小舟は、この竹竿1本を両手で操って漕ぎます。
しかもこれは「パドル」ではなく「ただの竹竿」です。水深は浅いので、水を漕ぐのではなく、水底に竹竿を突き刺して力づくで進んだり方向転換する方式。
力はそれなりに要りますが、コツをつかめば前進・方向転換が思いのままスマイル
画像では、竹竿を舟の前面に接触されています。これで舟はぴたりと停止。竹竿を抱えたまま水面に手を突っ込んで収穫!


肝心のじゅんさいは、初体験の素人に見つかるのでしょうか???





あったあったスマイル
開始早々、発見しました。
これは成長した(大きすぎる)じゅんさいですが、まだ葉は開いていないので採りました。
この画像の中だけでも3つ生えていますね。





またまた発見!
面白いもので、じゅんさいは「ないところには全くない」のですが、「あるところにはたくさんある」んです。そこは、魚釣りでいうところの「入れ食い状態」な感じで次々採れます。





開始からおよそ50分の途中経過。まだまだ頑張ります!
体験料の元を取らないとうっしっし





この日は天気が良く、水面を吹き抜ける風も心地よく。
熱中症対策しましたが、夕方が近づくにつれ風はひんやりしてきて、ずっと浮いていたいくらいでした。





つみとりたてのじゅんさいはこのようなお姿です。
透明でプルプルとしたゼリー質が命のじゅんさい。当然、採るときもヌルっとするので、食用にする幼葉&若芽よりも下の部分を爪でもぎ取り引き揚げて、不要な部分(開いた葉や太い茎)をポイします。
注:若芽(つぶつぶ)は食用にしますのでつけたまま収穫する

うまくいけば、水中でもぎ取る時点で幼葉と若芽だけをとることも可能ですが、ヌルヌル攻撃により難易度は少し上がります。





ミニ蓮の葉のように、じゅんさいの葉が水面一面を覆っていて、それに西日が当たってまあきれい。





そろそろ農園の終業時間ということで、体験はここまで。
およそ2時間50分、一心不乱に摘み取りまくった成果はいかに???下矢印





1.2kg採れました~スマイル
収穫量はもちろん、楽しい体験であったので体験料2,500円の元は十分に取ったのではないかと思います。
農園の方も目を丸くしてたスマイル
規格外であろう大きいのがかなり入っているので。市場に出回るものとは比較できませんが、ネットショップでは1kgで4,000円~6,000円くらいのようです。

ちなみに同行者は600gしか取れておらず、しかも若芽を全部捨ててしまっていたので、農園の方から「1000円分もないぞ~」と「御指導」を受けていました(笑)。

収穫したじゅんさいは農園の方が袋詰めして下さり、全量持ち帰りができます。
持ち帰ったじゅんさいは早速調理!ぬめりは取らないようにして水洗いし、茹でます。味付けは簡単にポン酢で。





採りたてはやわらかい!
幼葉の部分のプルプル食感+若芽の部分のプチプチ食感!
もともと高級食材なだけに、普段はそうそう口に入りませんが、手元に1kg以上もあればじゅんさい三昧??
なお、保管は生のままだと冷蔵で2~3日、茹でたあとに冷蔵するとだいたい5~7日だそうです。
ええ、数日間毎日食卓にジュンサイがのりました(笑)

~2024.06.21追記~
我々が体験した農園とは別の農園ですが、三種町じゅんさい摘み取り体験の模様が、今日のNHK総合テレビ「列島ニュース」で紹介されました。
バケツいっぱいに採っていらっしゃいましたびっくり



~水煮も良いが、旬にはやはり「生」がいい~
森岳の生じゅんさい
じゅんさいの収穫時期は、5月~8月です
今回摘み取り体験した農園と、
上記の楽天市場商品とは直接の関係はありません


三種町のじゅんさい摘み取り体験
例年、5月~8月に実施
申込先は「三種町観光協会」で、公式サイトに申し込みフォームがあります。



帰路に立ち寄って撮影
摘み取り体験受付時間中は、ピンクの幟が立っています


体験当日は、まず先に、道の駅ことおか内「三種町観光情報センター」に立ち寄り、受付と、職員の方から摘み取り方法の説明を受けます。その時に体験する農場を指定されますので、各自の車で農場まで移動します。実際に体験する農園は数か所あり、いずれも「道の駅ことおか」から車で10~20分ほどかかりますので、体験開始30分前には受付して下さい(じゅんさいの産地は「旧森岳町」地域だが、観光協会は「旧琴丘町」にあるため)。
トイレは農園に仮設トイレがありますが(きれいだった)、道の駅で済ませてから行くのが良いでしょう。


農園に到着したら、開始時間まで待機。開始時間近くになると農園の方が来られますので、そこで料金を支払い、バケツを受け取って摘み取り体験スタートです。

マイカーでのアクセス
E7秋田自動車道琴丘森岳IC」より、国道7号線へ出て八郎潟町・秋田市方向へ数分走った左側に、受付場所の「道の駅ことおか」があります。

列車・バスでのアクセス
受付場所である道の駅ことおかの最寄りは鹿渡駅、体験する農園の最寄り駅は森岳駅または北金岡駅ですが、いずれもJR駅からは離れた場所にあるので、秋田市・秋田空港・能代市でレンタカーを借りて向かうのが良いでしょう。





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最終更新日  2024年06月21日 14時27分41秒
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