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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
秋田県三種町の旧森岳町エリアは、「じゅんさい」の宝庫です。
じゅんさいとは、スイレンの仲間(スイレン目)の水草で、初夏に現れるその新芽と幼葉を食用にしています。 新芽と幼葉はヌルヌルした粘液に包まれ、プリプリとした食感が特徴。 全国的かどうかは分かりませんが、お吸い物に使われることが良くある植物です。 世界各地に自生しているが、食用にしているのは日本と中国くらいだそうです。 この「じゅんさい」、三種町では摘み取り体験ができるということで、友人から誘われて行ってきました 秋田市から車(下道)でおよそ1時間、道の駅に立ち寄って受付してから、三種町森岳にある、受付時に指定された農園に到着。 農園の方に料金を支払うと早速バケツを渡され、すぐに摘み取り体験がスタート 制限は3時間以内(スタート時間によっては3時間経過前に終了)、または「バケツいっぱい」までです。果たして、どれくらい採れるか?? このように、沼の中央まで漕ぎ出して行きます(写真は同行者)。 最初はおっかなびっくりだけど、すぐに慣れて、面白くなってきます。 この沼は天然の沼ではなく、じゅんさい栽培用の沼。岸に近くても採れるし、沼の中央でも採れます。沼の深さは一般的に50~60cm程度とのことで、怖くはありません。 なお、この小舟は、この竹竿1本を両手で操って漕ぎます。 しかもこれは「パドル」ではなく「ただの竹竿」です。水深は浅いので、水を漕ぐのではなく、水底に竹竿を突き刺して力づくで進んだり方向転換する方式。 力はそれなりに要りますが、コツをつかめば前進・方向転換が思いのまま 画像では、竹竿を舟の前面に接触されています。これで舟はぴたりと停止。竹竿を抱えたまま水面に手を突っ込んで収穫 肝心のじゅんさいは、初体験の素人に見つかるのでしょうか??? あったあった 開始早々、発見しました。 これは成長した(大きすぎる)じゅんさいですが、まだ葉は開いていないので採りました。 この画像の中だけでも3つ生えていますね。 またまた発見! 面白いもので、じゅんさいは「ないところには全くない」のですが、「あるところにはたくさんある」んです。そこは、魚釣りでいうところの「入れ食い状態」な感じで次々採れます。 開始からおよそ50分の途中経過。まだまだ頑張ります 体験料の元を取らないと この日は天気が良く、水面を吹き抜ける風も心地よく。 熱中症対策しましたが、夕方が近づくにつれ風はひんやりしてきて、ずっと浮いていたいくらいでした。 つみとりたてのじゅんさいはこのようなお姿です。 透明でプルプルとしたゼリー質が命のじゅんさい。当然、採るときもヌルっとするので、食用にする幼葉&若芽よりも下の部分を爪でもぎ取り引き揚げて、不要な部分(開いた葉や太い茎)をポイします。 注:若芽(つぶつぶ)は食用にしますのでつけたまま収穫する うまくいけば、水中でもぎ取る時点で幼葉と若芽だけをとることも可能ですが、ヌルヌル攻撃により難易度は少し上がります。 ミニ蓮の葉のように、じゅんさいの葉が水面一面を覆っていて、それに西日が当たってまあきれい。 そろそろ農園の終業時間ということで、体験はここまで。 およそ2時間50分、一心不乱に摘み取りまくった成果はいかに??? 1.2kg採れました~ 収穫量はもちろん、楽しい体験であったので体験料2,500円の元は十分に取ったのではないかと思います。 農園の方も目を丸くしてた 規格外であろう大きいのがかなり入っているので。市場に出回るものとは比較できませんが、ネットショップでは1kgで4,000円~6,000円くらいのようです。 ちなみに同行者は600gしか取れておらず、しかも若芽を全部捨ててしまっていたので、農園の方から「1000円分もないぞ~」と「御指導」を受けていました(笑)。 収穫したじゅんさいは農園の方が袋詰めして下さり、全量持ち帰りができます。 持ち帰ったじゅんさいは早速調理!ぬめりは取らないようにして水洗いし、茹でます。味付けは簡単にポン酢で。 採りたてはやわらかい! 幼葉の部分のプルプル食感+若芽の部分のプチプチ食感 もともと高級食材なだけに、普段はそうそう口に入りませんが、手元に1kg以上もあればじゅんさい三昧?? なお、保管は生のままだと冷蔵で2~3日、茹でたあとに冷蔵するとだいたい5~7日だそうです。 ええ、数日間毎日食卓にジュンサイがのりました(笑) ~2024.06.21追記~ 我々が体験した農園とは別の農園ですが、三種町じゅんさい摘み取り体験の模様が、今日のNHK総合テレビ「列島ニュース」で紹介されました。 バケツいっぱいに採っていらっしゃいました
三種町のじゅんさい摘み取り体験 例年、5月~8月に実施 申込先は「三種町観光協会」で、公式サイトに申し込みフォームがあります。 帰路に立ち寄って撮影 摘み取り体験受付時間中は、ピンクの幟が立っています 体験当日は、まず先に、道の駅ことおか内「三種町観光情報センター」に立ち寄り、受付と、職員の方から摘み取り方法の説明を受けます。その時に体験する農場を指定されますので、各自の車で農場まで移動します。実際に体験する農園は数か所あり、いずれも「道の駅ことおか」から車で10~20分ほどかかりますので、体験開始30分前には受付して下さい(じゅんさいの産地は「旧森岳町」地域だが、観光協会は「旧琴丘町」にあるため)。 トイレは農園に仮設トイレがありますが(きれいだった)、道の駅で済ませてから行くのが良いでしょう。 農園に到着したら、開始時間まで待機。開始時間近くになると農園の方が来られますので、そこで料金を支払い、バケツを受け取って摘み取り体験スタートです。 マイカーでのアクセス E7秋田自動車道「琴丘森岳IC」より、国道7号線へ出て八郎潟町・秋田市方向へ数分走った左側に、受付場所の「道の駅ことおか」があります。 列車・バスでのアクセス 受付場所である道の駅ことおかの最寄りは鹿渡駅、体験する農園の最寄り駅は森岳駅または北金岡駅ですが、いずれもJR駅からは離れた場所にあるので、秋田市・秋田空港・能代市でレンタカーを借りて向かうのが良いでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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