カテゴリ:真面目な話
耐震偽造して耐震強度が0.27倍になってるそうで。0.27倍って事は、0.27の√の3乗として、約0.65倍の主要構造物の太さってこと。実際は自重も減りもっと細くなるけどそのへんは、いいとして、85CM位の柱が必要だったとして、それを55CMで作っちゃったというわけである。
そんなの見りゃわかるでしょ。計算書みなくたって。施工側にだって、主任(監理)技術者いるんだし、検査側や不動産屋だって、数こなしてりゃおかしいと思うはず。 それに、「経験上大丈夫だと思った」といってる発言者がいたけど、経験者などいない。関東大震災経験した人ほとんどいないわけだから。海外の建物は、日本と基準が違う。いいかげんだ。実際ほんとに安全かどうかはまだ検証されてないんですよ。多少そういう背景もあって、構造計算では安全率3割のっけることになってるんだよね。 1つや2つならまだしも、何百も偽造が通るのはおかしい。偽造計算でも、それに基づいて入札すれば、もっと安くなるのに、工務店が固定されているのは、計画段階から故意の違法の可能性高いと感じる。賠償責任者範囲を広げて、きちんと賠償させて、国のおかね使わないようにしてほしい。 業界のモラルを問われる。三菱自動車や雪印の時はその会社だけだったけど、今回は業界全体のダメージ。 まじめにやってる会社は、まぎれもなく世界トップの水準なのに。 中国の報道じゃ、「日本人は真面目で品質に徹底的にこだわる、という国際的なブランドが最近揺らいでいる」とまで勝手にいわれてる。しっかりしてほしいものである。規制を厳しくしても、行政コストが増えるばかり。牛肉の全頭検査の議論を想起させる。結果責任や抜き打ち徹底検査をからめた、有効な方法を考え出してほしい。 いずれにしても最も問題なのはモラルである。 ところで、偽造してなくとも下記の建物は危ないよ。全てというわけじゃないけど。 1 1981年以前の建物---新耐震以前。 2 新築でも地盤の弱い地域の2階建て以下の木造建物。---2階建て以下は構造計算のみならず、地盤の調査すら義務付けられていない。壁量の規定はあるが、それだけだとバランス悪くても検査は通ってしまう。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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