テーマ:建築家について。(3)
カテゴリ:建築家とマーケティング
おちゃらけたお題目ですが、実は、とっても真面目なんです。
前ブログの7軸説もけっこう新仮説なんですが、これはそれ以上。 おちゃらけたのは、実は秘密にしておきたい裏返し。 秘密にすべきものほど喋りたくなる。つ、辛い。 気が変わって消すかもしれません。 とりあえず説明しましょう。 最初に下記の図の説明。シンプルだけど奥が深いんです。 最初に申し上げていますが、"わかりたすくするために"グラフを2次元に留めています。 グラフの1軸と2軸は先の7軸説のうちの重要(仮定)な2軸。 目盛りはイメージ上の目盛り。 グラフには3つの範囲がある。 1>ピンク色の部分 これは、足きり範囲。共通一次の1次試験のようなもの。7軸全てにおいてチェックされます。 2>グレーの部分 行動を躊躇するレベルの評価範囲。 3>水色の部分 スレッドショルトを超える部分。つまり、率先して行動する評価範囲。わかりやすくいうと"好き!欲しい!"となる範囲。この範囲に突入すると、他7軸全てに良い影響を与える。 いわば"アバタもエクボ"となる。他の言い方すると"恋は盲目"、"ブランドが確立した"などとなります。 最近恋愛型マーケティングという言葉がありますが、それを"顧客視点、顧客満足、顧客感動"などと、ヌルイ解釈している人はいないでしょうか。 恋愛型マーケティングとは、"客を盲目にする戦略"というのが正しいと私は理解します。 ヨン様が使っているものは何でも好きになっちゃうオバサンなんか、もう超えちゃってるわけですね。 最近流行りの"やばい"、これは褒め言葉で盲目になりそうの意。 重要な青い部分は、曲線の外にあります。中立を示す"原点"から等距離の線です。2次元空間ならば円の外側、3次元空間なら球体の外側、7次元なら、、、、何ていうんだろう?。 図1を見てください。中にA点とB点があります。いずれも1軸と2軸のポイントの単純合計は6で統一しました。これは諸般の事情で、投入できる各種資源は限られている事を示します。あるいは、顧客に教え込む事ができる新しい情報総量は限られている事を示します。 A点に比べて、1軸に特化したB点のほうが、原点よりの距離が大きくなっています。 なぜでしょう。原点からの距離は下記の式で求められます。 1軸のポイントの二乗+2軸のポイント二乗の√ですよね。二乗は放物線なので、どちらかが極端に大きいほうが、合計は大きくなります。単純合計が同じなら、振り分けが偏ったほうが大きくなります。つまり資源を1軸、あるいは2軸に選択して集中させると、スレッドショルトに近くなります。 "二乗?選択?集中?"。どっかで聞いたことありませんか。ランチェスター戦略!!。ランチェスター戦略はリアルに存在する物量や労力をテーマにしていますが、イメージ上でもそれが存在するんですね。微妙に式は違うけどイメージは一緒!。 次に図2を見てください。1軸の目盛りの間隔が大きくなっています。間隔が広くなってるというのは、"重要視される"或いは"効きやすい"と考えてください。 これは1軸の"開放的な快適さ"を重視する顧客に、1軸に特化したマンションを提供すると、大きくスレッドショルトを超える事になります。 この組み合わせを見つけると共に、1軸を強く表現するものを何かを真剣に考える事が非常に重要になってくる訳です。 つまり、競合が存在しない(或いは競合が苦手な)軸と、顧客や、シーンの組み合わせを見つける事(あるいは創る事)が重要なんですね。そのためには、あらかじめ既存7軸の解明が必須。 このような軸は"ヒットコード"と言われているようです。 SAYURIではこの軸は"見知らぬ文化の感性を感じる(感性が豊かになる喜び)"じゃないでしょうか。(カッコ内は抽象化、転用可能な普遍化した表現。)(精神的ベネフィットと言うらしいです。) 商業空間でもでも、必ず"スケールアウト(イメージアウト)"をつくります。なにか大きく印象つける要素ですね。見たことありませんか。むちゃくちゃでかい1枚ガラスとか、形はシンプルな真っ赤な空間とか。ここまでは必要絶対ないぞ、というような、ドラッグチェーンの照明の明るさとか。電気代節約してんのか?というような同伴者ターゲットのバーとか。 <7軸の全体像> 私は、購買にしてもなんにしても、人が行動する時は、7軸空間にて大ざっぱに俯瞰し振り落としを行い、重みに変化を付けられた3軸にて最終決定すると考えています。これは"勘"です。 "建築家だからやっぱり立体で攻めてきたな"なーんて思わないでくださいね。3という数字も世の中におおいですね。改めて先人が無意識に決めた事が理にかなっているのには驚きます。 大学入試、そういえば、7科目1次試験で3科目2次試験って多くないですか。(私は昔なんでおぼろげなんですが。)これ、ほんとに今きづきました。しかし、評価は空間的じゃなくて、単純合計ですね。だから個性ある人材が集まらない。 受験に限らず、色んな評価、例えば、入社試験や社内考課、オリンピックのフィギュアスケートの採点、とかみんなこの空間モデルにしたほうが納得しそうに思いませんか? リアルな現象を分析する重回帰分析があるけど、最終的には単純合計。ことイメージの世界においては、空間モデルにしたほうがよさそうですね。 ここで宣言します! ●私が、行動評価の、7to3空間モデルを最初に提唱しました。! 異議のある人是非コメントお願いします。異議の無い人や、賛成、反対と思われる方も是非コメントお願いします。 それと、検証してくれるという研究者の方、もし、いらっしゃったらご一報ください!とっても嬉しいです。 といっても難しいですよねー。便宜上動きの関連性を量るための数量化理論はありますが、その絶対的な大きさを比較する、イメージの統一度量衡なんてものあるんでしょうか。でもすごい先生なら考えつくかもしれないですね。 どのくらい愛してる? と聞かれて困ったことありませんか。それを正確に客観的な基準で答えたとしたら「つまり愛してないってこと?」なーんて言われたりして。 ●最後に重要な注意点! 7次元空間の構造は"現状そうなっている"というだけで、特定の人の無意識内の1つの7次元空間が正しいか誤っているかを判断する事は意味の無い事です。我々の世界は、ほとんど人工的に作られた(意図的に販売された)もので囲まれています。そのプロセスで人工的なイメージが提供者によってすり込まれています。 無限ともいえるそれらの空間が複雑に折り重なっています。チョコレートに"愛情"なんて軸本来ありませんよね。 知ってましたか?プラズマテレビは同時期に新発売されたブラウン管より画質が劣っていたこと。本来比較販売が有効なのに、比較販売してる大型電気チェーンありました? 人の頭の中は自分のもののようで、大半が誰かに意図的につくられてるんです。ブランド好きの人なんか特にそうです。そういう人が株式投資なんかするとカモになっちゃいますね。 新しい商品やサービスやライフスタイルを提案したいなら、自分の頭の中の空間を自分のものにしなければなりません。 昔の人が修行する時、山ごもりなんてしてましたが、なるほど納得ですね。 こんな事ばっかり考えてるからなかなか恋に盲目になれないのかなー。。。 次回以降は、7to3空間モデルで、現代の色んな出来事を検証してみたり、重要な1軸の中に、さらに無限に広がる構造を考えてみたりしたいです。お楽しみに! 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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