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辞書も歩けば

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カテゴリ:翻訳
 複数の分野にまたがっているブログを「橋渡し」ブログと呼ぶことにする。この「辞書も歩けば」ももちろんそのなかに入るのだが、ひとつだけでは何もできない。「橋渡し」ブログなるもの、なかでもスポーツと言語学習というように、体を使うものと頭を使うものとにまたがっているようなものがいくつも集まると、面白いことができるのではないかと思う。

 その意味で「猫とバスケと翻訳と」はなかなか面白いブログだった。「だった」というのは、管理者が閉鎖も視野に入れて今後のことを考えているからだ。どうもブログの管理者は、翻訳の理論を中心に書きたいらしく、それを取ってしまったら、あまり書くことがないのだという。

 本当はもっとたくさんあればいいのだが、とりあえずふたつあれば、基本学、学習学の構築に向けて面白い議論ができたのにと、残念でならない。

 世の中には抽象性の高いものと具象性の高いものとがある。言い方を変えれば、実人生に近いものと、実人生から遠いものとがある。

 スポーツやゲーム、芸能などは抽象性の高い部類に属する。一方、翻訳や語学は実人生に近い。

 基本学なるものを考えるとき、実人生に近いものだと挟雑物が多すぎて、扱いがむずかしい。そこで抽象性の高いものから具象性の高いものを照らすようにすると、この挟雑物で見えにくかったものが見えやすくなる。

 
 スポーツを教えるところは、それこそピンからキリまであるが、きっちり基本から教えてくれるところでは、いきなりゲームなどさせてはくれない。陸上競技や水泳でも、いきなり走らせたり泳がせたりしてタイムを取るようなことはしない。

 なかには数ヵ月もコートに入らせてくれないところもある。

 ぼく自身、今から新しいスポーツを習うのであれば、そういうところで習いたいと思っているが、なかなかそういうところには行き当たらない。

 第一、ぼく自身はよくても、ほとんどの人は基礎練習をいやがる。基本、基本と言っていては、人が来なくなる。

 そういうぼくも、学習者の力学に負けている。本当なら、入会して半年くらいは、原文など訳さないで、もっといろいろやってほしいことがあるのだが、それでは受講者が承知しない。

 お寺でもやって、それでもいいというごく少数の人にだけ教えるのでないかぎり、現実性のある話ではない。


 スポーツをやりに来る人は、とにかくゲームをやりたがる。

 今のところ、それをさせないで、やっていく方法は見当たらない。できることと言えば、そのなかでテーマをしぼって練習させることだ。そのためには、一定の技なり、動きなりを禁止する。ここで、禁止するというのは、そのスポーツで禁止されているということではなく、あくまでも練習の過程でその技を使わないというだけのことである。

 スポーツならわかってもらえることが、翻訳ではなかなかわかってもらいにくい。
 だからこそ、スポーツの世界から翻訳の世界を照らし出す必要がある。


 翻訳の勉強ではとかく「~は使わないでください」、「~はしないでください」などの指示をいやがる者が多い。なかにはいっこうに意に介さない者もいる。しかし、そういうことはスポーツの練習では、ごくごく当たり前のことなのではないか。翻訳の勉強のあり方、指導のあり方を考えるうえでも、「橋渡し」ブログは貴重な存在である。その貴重な存在が今、ひとつ消えようとしている。 


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最終更新日  2006年10月04日 18時15分35秒
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