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カテゴリ:翻訳

 ぼくが翻訳の仕事しようと思い、それで本当にやっていけるだろうかと自問したとき、真っ先に脳裡に浮かんだのは、将棋のプロ初段の条件だった。

 ひとつ。空で将棋が指せること。

 ひとつ。古今東西の棋譜に通じていること。

 空で将棋が指せることが、翻訳ではいったい何に相当するのか。こういう話をすると、すぐに記憶力のことに思いがいく人が多いけれども、それはちがう。自分の打つ手、自分の打った手を常に意識できていないと、空で指すのは不可能だ。
 これはつまり、自分がいつもどういう文章を書いているかをきっちり意識していないといけないということである。
 漢字かなの書き分けでもそうだ。世間ではこうだけど、自分はこう書き分けているとか、この分野ではこういう傾向があるとか、このクライアントはこういう書き分けをしているとか、そういうことを常に意識できていなければならない。

 事細かいことばの使い方でもそうで、接続詞に「が」、「よって」、「なので」などを使う人は、自分がなぜ今その接続詞を使うのか、本当に意識できているのだろうか。
 絶対にこうでなくてはならないと言っているのではない。
 なぜ、「しかし」ではなく「が」なのか。「が」の方がいい理由は何なのか。
「なので」もそう。最近の流行で、その方が受けがいいと思って使うのであれば、それなりに評価できる、だけど、なんとなく浮かんできたから使っているのであれば、絶対にやめるべきだ。

 歌手についても同じようなことを言う人がいる。アマチュアの歌手とプロの歌手はどこがどうちがうか。同じように上手に歌っていっても、プロの歌手は自分が今どの音を出しているかをはっきり意識できているという。

 今自分がどういう文を書いているか。そういうことを意識できていない翻訳者が多すぎる。

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最終更新日  2007年05月05日 10時22分19秒
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